【頚椎症】首の痛みや肩コリ、手のしびれの原因は頸椎にあり。
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首や腕の痛みがある場合は頚椎症が疑われます。

頸椎症は誰にでも起こりうる疾患の一つで主な症状は首や肩甲骨周囲の痛みや張り感、腕や手の痺れなどがあります。

最近はデスクワークでパソコンを使う機会が増えた事で、頚椎症になるリスクは高くなっていますし、若年層でもスマホを長時間使用する事でストレートネックになり、そこから頸椎症へと発展するケースも増えています。

あなたの首の痛みや肩こりなどの症状も頚椎症が原因かもしれません。

この記事では、頚椎症の治療法や対処法についてまとめます。

首や肩こりの悩みがある人は参考にしてみて下さい。

頚椎症とは

頚椎症とは頸椎の変形や周囲組織の変性がきっかけで起こる首から肩にかけての痛みが出てしまう疾患です。

実は頸椎の変形や変性は誰にでも起こるもので、60代以上であれば90%以上が何かしらの変形や変性があると言われています。

特に症状はないけどレントゲンを撮ってみたら、頸椎が変形している人は意外に多いんです。

症状がなければ困る事はないので、一般的には痛みなどの症状があり、頸椎に変形や変性がある人の事を「頚椎症」と診断するようです。

頸椎に変形があっても痛みがない人もいますので、キチンとした対処をする事で、頸椎の変形は治せなくても症状は軽減できるという事です。

頸椎は主に両手の神経が集まっている部分になります。

変形の程度によっては神経を刺激してしまい、手の痺れや脱力感なども症状として出てくる場合があります。

次の項目では頸椎症に関連する疾患を挙げていきます。

頸椎症に関連する疾患

頸椎ヘルニア

頸椎の上下の間には椎間板というクッション材が傷むことで、中の髄核というジェル状の物が後方に飛び出し、神経を刺激してしまう疾患です。

ヘルニアは時間経過とともに徐々に消失していく事が期待されます。

頚部に負担がかからないように過ごしましょう。

頸椎症性神経根症

頸椎の変形によって脊髄神経から両手に分かれた部分の神経を圧迫してしまう事で起こります。

症状はどちらか片側に手に出る事が多く、腕から手にかけての痛みや痺れ、手に力が入りにくいなどの症状が出ます。

頚椎症性脊髄症

頸椎の変形が後方部分に影響し、後ろにある脊髄神経を圧迫してしまっている状態です。

脊髄神経の圧迫に伴い、両手や時には両脚の方にも痛みや痺れ、筋力低下が現れます。

両脚にも症状が出現する場合は、歩行のバランスが不安定となってしまう事もあります。

ヘルニアとの違いは自然に改善が見込めるかで、ヘルニアと違い頸椎の変形した部分が神経の圧迫原因となっているため、症状が進行すると手術を検討しなければなりません。

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頚椎症の治療法は

病院で行われている頸椎症の治療法は薬物療法とリハビリが中心になっています。

基本的には自然に経過をみていく中で徐々に症状が軽減していく場合が多いです。

手術になる事はほとんどなく、頸椎症性脊髄症による脊髄症状(下肢の筋力低下や排尿障害など)が出現した場合は手術になる場合があります。

頸椎症では首から肩甲骨回りの筋肉が硬くなってしまっています。

その筋肉をマッサージやストレッチなどでほぐしていく事で痛みが緩和される事が多いのですが、そもそも筋肉が硬くなってしまった原因となる「姿勢の改善」も同時に意識していく必要があります。

頸椎症性神経根症に伴う腕から手にかけての痛みや痺れがある場合は、首を反らす動き症状がある側へ首を倒す動きは注意しましょう。

これらの動きは神経が圧迫されやすい動きになります。

神経が圧迫され傷んでしまうと神経周りの組織の炎症や神経が少し腫れたような形になり、より刺激を受けやすくなります。

最初のうちはいかに痛み刺激を少なくし、炎症や腫れを改善させるかが重要です。

寝る姿勢で痛みが出る場合は枕の高さを調整しましょう。

痛みが強い場合は、枕を高くしてあげた方が痛みは出にくい事が多いです。

バスタオルなどで高さを増したり、首の下に出来てしまう空いたスペースを埋めてあげるように調整すると楽になる事もありますよ。

頸椎症の治療は、まずは除痛です。

いかに痛みを少なくして生活するかが重要です。

痛みを薬でコントロールしながら、マッサージやストレッチで筋肉をほぐす。

その後は姿勢を改善と背骨全体的な柔軟性や他の関節部分の可動性を高めて、頸椎部分にのみ負担が集中しないような身体作りが必要ですよ。

最後にここまでの内容をまとめます。

まとめ

頸椎症は頸椎(首の骨)の変形やその周辺組織の変性によって起こる疾患で、誰にでも起こる疾患でもあります。

症状は首から肩周囲の痛みが主ですが、腕や手のしびれを伴う頸椎ヘルニアや頸椎症性神経根症、両脚の方にまで症状が出てしまう頸椎症性脊髄症など関連した疾患もあります。

治療は基本的には保存療法(手術しない)が選択されますが、頸椎症性脊髄症の症状次第では手術が必要な場合もあります。

治療初期の段階は痛みを軽減させる事が先決で、薬やマッサージなどで痛みを軽減させていき、痛みが軽減してきたと同時に姿勢の改善や頚部に負担がかかりにくいように関節の動きを良くする運動などを行っていきましょう。

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