ストレッチのコツは筋肉よりも関節を動かす事
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ストレッチを行う時に何に気をつけていますか?

伸ばしたい筋肉を意識して行う人が多いと思いますが、それよりももっと重要なポイントがあります。

それは「関節」を動かす意識です。

言い方を変えると「正確に関節を動かせているか」なんですが、この関節の動かし方が悪いために筋肉に余計な緊張が生じてしまい、硬くなっている人は多くいます。

この記事では、ストレッチのコツの一つとして「関節を動かす意識」が大事な理由についてお伝えします。

ストレッチのコツ「関節」を動かす事

ストレッチは筋肉を伸ばす柔軟体操なので、ついつい筋肉を伸ばす事に意識がいってしまいますが、実はストレッチのコツは「関節」を動かす事にあります。

身体が硬い人ほど、この「関節」を動かすイメージでやらなければ、最終的には筋肉に十分な伸張力がかからずに、間違えたストレッチとなってしまう事は知っておかなければなりません。

では、何故ストレッチで筋肉を伸ばすイメージで行ってはいけないのでしょうか?

筋肉が硬くなっていれば、当然関節の動きも悪くなっています。

関節の動きが悪くなっていると、その関節を動かす時に余計な筋肉の緊張が生じやすくなっているので、ストレッチをしようとしてもうまく筋肉が伸びてくれません。

また、筋肉が硬い原因が関節の動きが悪い事となっている場合もあります。

関節がうまく動かないと、その関節を動かそうとした時に、身体の組織を痛めてしまうストレスがかかります。

そのストレスがかからないように動きを制限するのは筋肉の役目で、これを防御性収縮と言います。

この防御性収縮が起こっている状態で、ストレッチを無理に行っても、筋肉は緩みません。

緩んだら身体が傷んでしまうのを知っているから、いくらストレッチをしても筋肉は硬くなったままなのです。

そのため、本当にストレッチをしようとするのであれば、関節の動きを良くしてから、筋肉をストレッチしていくという順番になります。

ストレッチのやり方などはYOUTUBEやブログなど検索すればたくさん出てきます。

丁寧に紹介してくれているサイトでは硬い人でも出来るように段階的に解説してくれており、初めは無理に筋肉を伸ばすよりもキチンとした動きを重視しています。

硬い筋肉を無理に伸ばそうとすると、動きに無理が生じた段階で代償的に他の関節が動こうとするため、ストレッチがうまく出来ていない事が多いです。

そうならないためにも、まずは動かす関節の柔軟性を高める必要があるわけです。

関節を動かすと言われてもどうしたら良いのか分からない方でも大丈夫。

ストレッチのやり方を参考にして、伸ばしたい筋肉をまずは曲げた状態で行うだけです。

イメージが沸きやすいようにいくつか例を挙げてみましょう。

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よくあるストレッチの間違い例

・ハムストリングス

ハムストリングスは太ももの裏側の筋肉です。

身体の柔軟性チェックの代表格である立位体前屈や長座体前屈で硬さを判定される筋肉です。

立位体前屈は立って手が床につくか、長座体前屈は脚を伸ばして座った状態から足先に手が届くかどうかのアレです。

「私身体硬いんですよー。ホラ!」ってやりがちな動きのやつです。

<間違い例>

一般的なハムストリングスのストレッチ方法は、長座体前屈同様に脚を伸ばして座って、身体を前に倒す方法です。

この時の動きの意識は「身体を前に倒す」になりがちです。

身体が硬い人はこの動きをやっても身体が丸くなっているだけで、ハムストリングスはあまりストレッチ出来ていないんです。

この方法で重要なのは骨盤と股関節です。

骨盤が後ろに傾かないように股関節から曲げ込む事でハムストリングスは十分に伸長します。

でも、それが出来ないから身体の硬い人は出来ないわけです。

脚を伸ばして座ると骨盤が後ろに傾いちゃうわけです。

まずは、骨盤が後ろに傾かないように膝を少し曲げた状態からスタートして、骨盤を前に傾ける動きを習得する事が先!

身体が硬くて、脚を伸ばした時点で骨盤が後ろに傾いてしまうような人は、まずは膝を軽く曲げた状態から骨盤を前に倒すように動きましょう。

この動きでもハムストリングスは少しずつ伸びていきます。

・開脚前屈

開脚前屈を行う場合も、先ほどのハムストリングス同様に骨盤の傾きに注意です。

開脚した時点で骨盤が後ろに傾くのであれば、膝を曲げて骨盤を前に傾けてから前屈を行いましょう。

開脚前屈でも骨盤と股関節を動かす意識が大事になります。

骨盤を前に倒しながら、股関節から曲げていくように前屈します。

前屈する方向は前と左右どちらにも行う事で、色んな筋線維が伸び、柔軟性が高まります。

骨盤を前に傾けて出来るようになってきたら、少しずつ脚を開く角度を広げていきましょう。

筋肉が伸びながら関節が正しく動かなければ、役に立たないストレッチにしかなりません。

反対に関節が滑らかに動いてくれているという事は、関節の安定性が高まり余計な筋肉の緊張が抜けているという事になります。

ストレッチは筋肉を伸ばすイメージも大事ではありますが、それ以上にどう動きやすくなりたいか、どの関節を滑らかに動かしたいかの方が重要なんです。

まとめ

今回はストレッチを効果的に行うためのコツとして関節を動かす意識の重要性についてまとめました。

筋肉が硬くなるかどうかは関節の動きの滑らかさが大きく関係しています。

関節の動きを少し調整するだけで筋肉の柔軟性が良くなる事は良くみられます。

頑張ってストレッチをしているけど、なかなか筋肉の硬さが取れない場合は意識を変えて関節を無理なく動かせる範囲を広げるイメージで行うと、うまく出来るようになります。

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