肩こりからくる頭痛の治し方。何故肩コリが頭痛の原因となるのか。
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普段から肩こりに悩まされている人いませんか?

肩こりも重症化すれば頭痛を起こします。

人によっては頭痛から吐き気などの症状も出てしまう場合があります。

肩こりの原因は主には姿勢の悪さです。

姿勢の悪さから筋肉が過剰に張ってしまった結果、頭の血流が悪くなったりする事が頭痛に繋がってしまいます。

今回は肩こりからくる頭痛の原因と対処法をお伝えします。

肩こりの原因

肩こりの原因は、主には姿勢の悪さが影響しています。

頭部前方突出位{FHP(Forward Head Posture)}といわれる、いわゆる頭の位置が身体より前方に出てしまっている姿勢が肩こりの原因となります。

このFHPの姿勢では頸椎(首)部分では前に倒れるような形となり、頭の付け根の部分で上を向くように持ちあげるような特徴の姿勢となります。

このような姿勢をしている人は非常に多く、「猫背」や「巻き肩」と言われる人達は、みんな頭の位置が前方に突出している姿勢になっているはずです。

頭は身体のパーツの中では重たい方になります。

この重たい頭を支える力を、姿勢を良くして体幹部分から真っすぐと骨組みで支えるのか、頭の位置が前に傾いているため首から肩にかけての後面の筋肉や靭帯で常に引っ張り上げるように支えるかで肩こりになるかどうかが決まります。

このFHPの姿勢になると、肩こりの原因となる肩甲挙筋や僧帽筋といった首から肩の後面にある筋肉が張ってきます。

さらにひどくなると頭の付け根の部分をグッと引き上げてくれる「後頭下筋(こうとうかきん)」と頸椎部分を前方に倒す力となる「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という筋肉も硬くなってきます。

実はこの2つの筋肉が硬くなり過ぎると、肩こりからくる頭痛の原因になります。

胸鎖乳突筋

胸鎖乳突筋は首の前側にある比較的大きい筋肉です。

頭を左に向けると、右の前側にある筋肉が収縮してくるのが分かりませんか?

これが胸鎖乳突筋です。

この筋肉は先ほどのFHPの姿勢になると筋肉の長さは短くなってしまい、筋肉は緩んでしまいます。

頭の重みを支えるのは基本的には首の骨になりますが、重たい頭を安定させるためにいくつかの筋肉で前後左右から引っ張りあって支えます。

前側は胸鎖乳突筋、後ろ側は肩甲挙筋や僧帽筋、左右は胸鎖乳突筋や斜角筋が同じように緊張し合う事で重たい頭を真ん中の位置で安定させてくれます

筋肉名を挙げていますが、覚える必要はなく、お互いが協調し合って頭を支えているという事だけ覚えておいて下さい。

頭の位置が前側に倒れてしまうと胸鎖乳突筋は緩んでしまうと説明しましたが、この状態では前後左右からの筋肉の緊張が拮抗しない事になります。

頭の安定性は悪いという事です。

この状態では、まず前と後ろのバランスが崩れていますので、後ろ側の筋肉の僧帽筋と肩甲挙筋が張ってしまいます。

これが一般的な肩こりの状態です。

この状態が長く続くと頭の安定性が悪いので、身体は頭を支える力を拮抗させようと胸鎖乳突筋を緊張させて、力を無理矢理均一化させようとします。

少し難しい話になりましたが、ついてこれてますか?

まとめると、『頭の位置が前になる→支える筋肉の力のバランスが悪くなる(前が緩み後ろが張る)→肩こり状態→力を拮抗させよう前側の筋肉(胸鎖乳突筋)が緊張する。

という事が起こっています。

ここでやっと本題です。

胸鎖乳突筋が硬くなると、何故頭痛の原因になるかです。

頸椎(首の骨)から出て頭の感覚を司る神経は胸鎖乳突筋の下で神経が集合し、すぐ後ろの筋膜部分を通って頭や首の感覚神経を出します。

後頭部や側頭部の感覚はここから出る神経が担当しています

胸鎖乳突筋がガチガチに硬い状態になってしまうと神経の動きも悪くなったり、貫いて出てくる筋膜も硬くなってしまいます。

このような事が起こると、後頭部から側頭部にかけて起こる頭痛の原因になると思います。

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後頭下筋群

後頭下筋群は頭と首の付け根部分にある筋肉です。

この筋肉の役割は細かな頭の動きのコントロールです。

の動きに合わせて協調的に頭と首の位置を適切に合わせてくれます

この筋肉はFHPの姿勢になると過度に緊張する事になります。

首が前方に傾くと視線も一緒に下を向くようになるので、視線を下げないように首の付け根から頭を持ちあげて視線を上げるように働きかけます。

姿勢が悪いとこの筋肉は常に緊張させられるという事です。

この筋肉が硬くなると、何故頭痛が起きてしまうのかを説明します。

脳の血流は心臓から出された後、首の骨に沿って上がり頭に入っていきます。

後頭下筋が硬くなってしまうと筋肉の硬さで血管の動きが阻害され、脳へ流れる血流が悪くなってしまいます。

この血流の悪さが頭痛の原因になる事があります。

今回挙げた2つの筋肉の重要性は何となくでも分かりましたか?

この筋肉を緩める方法をご紹介しますね。

筋肉を緩める方法

胸鎖乳突筋は耳の後ろ側にある乳様突起(にゅうようとっき)という部分と胸骨、鎖骨部分にくっつく事から筋肉の名前がきています。

この筋肉を緩めるのに効果的な場所は乳様突起に近い所を押し上げるようにマッサージする事です。

耳の後ろ側を触ると骨の出っ張りがありますが、この少し下に指を滑らせていくと胸鎖乳突筋が触れられます。

この部分を軽く圧迫しながら頭を支えてあげるようにちょっと上に持ちあげるようにしてあげながらマッサージしましょう。

ついでの指を少し前側に移動させて顎周辺も軽くマッサージするとより効果が高まります。

また、鎖骨や胸骨部分をほぐすのも良いでしょう。

首の真下に鎖骨と胸骨がありますので、その部分を皮膚を滑らせるようにマッサージしてあげるのも効果的です。

後頭下筋は後頭部の頭の出っ張りからすぐ下の方に指を滑らせると筋肉が触れられます。

後頭下筋は首の骨の突起部から左右両側にあり、奥の方に位置する筋肉であるため外から内側に向けてグッと奥の方に指を入れる感じで圧を加えながらマッサージをすると良いでしょう。

マッサージする上での注意点は「強く押し過ぎない事」です。

あくまでリラックスが目的なので、強く押し過ぎると逆効果になりますよ。

まとめ

肩こりからくる頭痛と関連性が高い筋肉は「胸鎖乳突筋」と「後頭下筋」があります。

この2つの筋肉が硬くなる原因は、やはり姿勢の悪さです。

FHPという頭部前方突出位となると筋肉に過剰に負担がかかり硬くなってしまいます。

神経や動脈が近くを通っているため頭痛に繋がってしまう可能性があると言う事でした。

根本的には姿勢の改善が必要ではありますが、対処法としてはマッサージする事で頭痛の軽減が可能です。

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