【痛みを和らげる】長引く痛みを根本的に解決する方法
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慢性的な腰の痛みや首の痛みなどに悩む人は多く、どうにかして痛みを和らげたいと思う事でしょう。

痛みがあると、痛み止めを飲んで一時的な対処だけしかしない人も多いのではないでしょうか?

慢性的な痛みは、自分の身体や生活習慣など根本的な原因を解決しないと痛みが改善できません。

この記事では慢性的な痛みを根本的に改善したい方へ向けて解決方法をお伝えします。

慢性的な痛みの原因

まずは慢性的な痛みについて知っておいた方が、理解が深まりますので簡単に説明します。

慢性痛の主な原因は局所の血流不良です。

筋肉が硬くなって、その中を通る小さな血管が押しつぶされて血流が滞ると、血管を広げようとブラジキニンという血管を広げる作用の物質が身体から出されます。

このブラジキニンは発痛物質でもあるために、慢性的に硬くなっている筋肉内にはブラジキニンが多くなっているわけです。

硬い筋肉の部分をマッサージすると痛みがあるのは、マッサージによって滞ったブラジキニンが流されていくからです。

マッサージした後には一時的に痛みが楽になるのは、局所に溜まったブラジキニンの量が減るからです。

慢性痛を引き起こしているのは筋肉の血流不足とブラジキニンという事を押さえておきましょう。

この他にも自律神経の乱れや心理的要因、脳の防御反応など様々なことが複雑に絡み合っていることがありますが、ここの説明では割愛します。

では、慢性痛の改善には局所の血流を改善できるように取り組めば良さそうという事がわかりましたので、具体的な取り組みについていくつか紹介していきます。

慢性痛の解決方法

運動する

まずは慢性痛解決の最も有効な手段です。

シンプルに「運動する事」です。

あなたは運動習慣がありますか?

慢性痛の人は基本的に運動習慣がなく運動不足になっています。

十分に運動しているという自負がある方は、身体のケアが足りないか運動のやり方が誤っているかのどちらかです。

デスクワークが増えたり、車社会になった現代人は運動不足になりがちです。

運動といっても負担の大きい激しい運動ではなく、ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチやヨガなど軽めの運動が効果的です。

運動すると筋肉を使います。

筋肉を使うと体温が上がり、呼吸が速くなるため血の巡りが良くなります。

身体が硬い人はどこか一部分が硬いという人よりも身体全体的に硬いタイプの方が多いです。

しっかりと筋肉を伸び縮みさせると、筋肉の滑りが良くなり柔軟性も改善しやすくなります。

時々、運動習慣があっても身体が硬くて慢性痛がある人もいます。

その場合はストレッチなど身体を大きく使う運動を意識的に行うようにしましょう。

身体の機能は使わないと徐々にその機能を失っていきます。

身体の動きも使っていないと徐々に可動域が狭くなってしまいます。

手を上に高く上げるや股関節をしっかり曲げるや身体を反らす、捻るなどの運動が硬い人が多いです。

慢性痛は局所にかかるストレスで起こっている場合が多く、全身を使って負担を分散するように取り組むと改善できます。

手当て

手当てのように硬くなっている筋肉を軽く触れる事も有効な手段です。

手で触れるだけでも痛みが緩和する効果はありますが、手を当てる理由はそれ以外にもあります。

慢性痛は筋肉が硬くなって起こりますが、その硬くなっているのは無意識に筋肉が反射的に起こしている事が多いです。

自分では無自覚なわけですから、本人は筋肉が硬くなっている事に「気づかない、気づけない」のです。

痛い部分の近くを意識的に触れるようにすると硬くなっている筋肉や場所が把握できます。

そこで初めて意識化するわけで、それが出来て初めて無意識的は反射をやめることが出来るようになります。

硬いのが当たり前の人は触っても硬くなっていることに気づかない場合もありますが、こればかりは自分の五感を使って、まずは気づくことから始めなければなりません。

自分の身体の隅々を触れて回ると、意外なところに痛みがあったり、硬い場所があったりするものです。

自分で硬くなっている箇所に触れ、自分でその筋肉の緊張をコントロールする取り組みをするわけです。

マッサージしても良いですし、痛みがないように身体をいろいろと動かしてみてもよいでしょう。

大事なのは、硬くなっている箇所を知覚する事。

そして身体の変化に気づいてあげる事です。

手先は身体の中で特に感覚器が発達している場所です。

感覚を研ぎ澄ませて、自分の身体のメッセージを受け取るようにすると、無自覚にストレスを受けていた事にも気づくことができて、慢性痛が緩和されていきます。

抽象的な表現で分かりにくい所もあるかもしれませんが、自分の身体を正確に捉えることは非常に重要なことです。

養生する

しっかり休養を取ることを意識しましょう。

しっかり食べて、しっかり休む。

寝る時間が少ない、朝スッキリ起きれない、寝る前にお菓子など食べてしまう、いつまでもスマホばかり見てしまうなど生活習慣が乱れてないですか?

慢性的に痛みがあると交感神経が優位になっている可能性が高いです。

自律神経が乱れているので、自律神経を整えましょうという話です。

自律神経はアクセル役の交感神経とブレーキ役の副交感神経とがあり、そのバランスが保たれている事で身体の調子が整います。

交感神経が過剰になると筋肉の緊張が高まり、身体が休むことができません。

自律神経の乱れが長期化すると、「寝ても疲れが取れない」「眠れない」など身体を休めることが難しくなります。

また、食事にも気を配る必要があります。

食事は身体の栄養を補給する意味がありますので、しっかりとバランスの良い食事を心がけましょう。

特に腸内環境を意識すると良いでしょう。

腸内環境を良くすると副交感神経の働きが強まります。

副交感神経が高まり、交感神経とのバランスが整うと体の調子も良くなります。

交感神経や腸内環境についてあまり詳しくない方は、以下の記事を参照してもらうとより理解が深まると思います。

自律神経とは何か?自律神経の役割と仕組みを理解しよう

腸を整える「腸活」に必要な事

痛みの価値観を変える

痛みを不快に思う人が大半でしょう。

けど、痛みとはそんなに悪いものなのでしょうか?

痛みは身体からの警告です。

「このままだったらヤバイよ。身体が壊れてしまうよ。」と事前に教えてくれているわけです。

痛みや違和感などを感じるという事は、本当はありがたいものです。

自分の至らなさを教えてくれているわけです。

痛みが長期的になってしまう初期の段階で適切に対処しておけば問題とはならなかったでしょう。

やや厳しい言い方になりますが、その痛みを作った張本人は自分なわけです。

痛みがあっても対処しなかった、事前にケアをしなかった、自分の身体の使い方のクセなど結局自分の身体を使っているのは自分なわけで。

車のエンジンがかかりにくくなったり、ブレーキの効きが悪いと感じたらどうしますか?

整備しますよね!?壊れる前に対処しますよね!?

ほとんどの人がそうですが、つい自分の身体は雑に扱いがちです。

雑に扱われても健気に不調を訴えてくれているのが痛みや違和感なわけです。

痛みを感じるというのはちゃんと身体が仕事をしてくれているという事。

ありがたいですね。

自分の身体を労うようにしましょう。

痛みとは不快や苦しみといった感情を抱きやすいです。

苦しみは「痛み×抵抗」と言われており、どんなに痛みがあっても抵抗しなければ0なわけです。

苦しみからの解放!抵抗せずに受容すると楽になれるわけ。

痛みがあっても「嫌だな」「なんとかならないかな」という風に抵抗するのではなく、「痛みで不調を教えてくれている」「痛みのおかげで身体の不調に気づけた」など受容するようにすると精神的に病むことは少なくなります。

痛みは精神状態でも増減します。

精神的に参っていると痛みは強く反応しますし、長期化しやすいと言われています。

なかなか痛みを受容するのは、すぐには難しいかもしれませんが、このマインドを早めに持つことが、今後長い人生を生きていく中で大事なような気がします。

痛みは生きていれば、どこかで必ず何かしらの形で経験します。

痛みの価値観そのものを変えておくと、より良い人生となっていくことでしょう。

まとめ

痛みを和らげるための根本的な解決方法についてお伝えしてきました。

結局、痛みと向き合うという事は自分の身体を大事に扱う事になります。

痛みは自分の身体の不調を教えてくれています。

一時的に痛み止めに頼るのは悪い事ではないのですが、「何故その痛みが起きているのか」を自分なりで良いので知ろうとする事が大事です。

そのためには「運動して」「触れてみて」「生活習慣を振り返って(養生して)」「痛みそのものは悪い事ではないこと」が根本的な解決になることを知っておきましょう。

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