誰でも「幸せな人生を送りたい」という気持はあると思います。
しかし、世界中に目を向けてみても、裕福は先進国では幸せな人が多くて、貧しい後進国の人は幸せでないのかといったら、そうではありません。
自分の欲求が満たされると幸せを感じますが、それは一時的な事で、また新しい欲求が生まれます。
本当の「幸せ」とは欲求よりも別の所にあるのかもしれません。
今回は誰でも簡単に幸福度を上げる事が出来る方法をご紹介します。
慈経行(じきんひん)
原始仏教の世界で使われてきた手法の一つです。
このエクササイズはとても簡単にできます。
具体的にどうするのかというと、「誰かの幸福を願う」だけです。
めちゃくちゃ簡単!
アイオワ州立大学での実験で、学生に「大学の構内を歩いてすれ違う人たちの幸せを願ってみて下さい。」と指示したところ、12分の実践で不安とストレスの大幅な軽減が認められました。
すれ違う人の幸せを願うだけで実践できるので散歩中や通勤中などいつでも出来ますし、家の中に一人で居ても、友人や知人、家族などの幸福を願うだけで出来ます。
見知らぬ人の幸せを願うと言っても、どう願ったら良いのかと変に難しく考え込んでしまう人もいるかもしれませんが、相手を思い遣る事ができれば何でも良いと思います。
例を挙げてみると、
「この人が幸せな人生を送れますように。」とか、
「元気で健康的に過ごせますように。」とか、
「今日も楽しく充実した一日が送れますように。」とか。
一日10分で良いので、他者の幸せを願う時間を作る事で、自分も幸せな気持ちになりストレスが軽減するなんて、とても素敵なエクササイズです。
ちなみに僕も実践してみました。
難しく考えずにシンプルに「この人に良い事がありますように。」と心の中で願います。
なんか良いことしている気分になり、気持ちが前向きになれるような感じがします。
実際のアクションは自分の心の中でしか起こっていないので、幸せを願われた人には何かされた感じはありません。
恥ずかしがらずに、やって大丈夫です!
簡単に効果が高く、自己完結できる素晴らしいエクササイズだと思います。
量子力学でも「祈り」の効果は実証されている!?
量子力学の考えにおいても、「祈り」や「感謝」などの効果は実証されています。
量子力学とは、この世の物は全て小さな粒の集合体であり、その粒の動きを研究している学問です。
人間もその他の動物、植物、物体など全て小さく限界まで分解するとみんな粒になります。
詳しい説明は割愛しますが、その粒の振動数が高まるとエネルギ―が高くなり、免疫力が上がったり、集中力が上がったりするそうです。
量子力学自体が分からないという人もいるかもしれませんが、ここではそんなに深く考えずにそういうものなんだと思ってください。
この量子力学の分野での研究には、こんなものがあります。
アメリカでエイズ患者20名を10名ずつ2つのグループに分けます。
Aグループには遠い場所から「健康で生き生きと生活して欲しい」という祈りが捧げられ、Bグループには祈りは捧げられません。
この2つのグループの治療結果は、Aグループの10名は良い方向へと改善がみられ、Bグループの10名は4名が亡くなり、6名は症状の悪化がみられました。
もう一つ同じような研究で、脳腫瘍(しゅよう)の患者さんに対して、「病気が良くなるように」と数カ月間祈りが捧げられましたが、特に変化はありませんでした。
その後、脳腫瘍の患者さん自身に「他の人の病気が治りますように」と祈りをしてもらったところ、脳腫瘍の患者さんから腫瘍がなくなってしまいました。
嘘のような話ですが、本当の話のようです。
祈る事でその場の粒子の振動数が上がったり、他者のために祈る事で自分自身の振動数が上がり、良い結果が引き起されます。
先ほどの慈経行のエクササイズもこれと似た様な事が起きているのだと思います。
他者を思い遣る気持ちを持つだけで自分の幸福度が上がったり、自分自身の身体の調子が良くなるというのであれば、やらない手はありません。
一日の中で少しでも良いので、他者の幸福を願う時間を作る事は、自分の幸福度を上げる事に繋がります。
まとめ
自分の幸福度を上げたければ、人の幸福を願うと良いわけですが、実践するとなると結構難しいかもしれません。
人間はどうしても自分本位になりがちです。
自分が満たされていて、初めて相手を満たしてあげることが出来ます。
卵が先かニワトリが先かみたいな感じですが、まずは先に他者の幸せを願うようにすると結果的に自分が幸せになれるという事です。
自分が幸せになりたければ他者の幸せを願いましょう。
【参考書籍】
・鈴木祐、無(最高の状態)、クロスメディアパブリッシング
・村松大輔、時間と空間を操る「量子力学的」習慣術、サンマーク出版