夜に足が攣(つ)った経験ありませんか?
足の痛みで目が覚めて、しばらく身動きが取れないなんてすごく嫌な寝起きですよね。
動けるようになっても、しばらくは痛みを引きずってしまうのも本当に嫌になります。
足が攣る事はこむら返りとも言うのですが、こむら返りが起きやすい人には原因があります。
キチンと原因を知って、予防法を実践すれば夜中に足がつるこむら返りは防げます。
今回はこむら返りの原因と予防法について解説しています。
是非、参考にしてみて下さい。
目次
こむら返りの原因
こむら返りとは、筋肉の痙攣(けいれん)の事。
特にふくらはぎになる事が多く、ふくらはぎの筋肉は腓腹筋(ひふくきん)と言うために、腓(こむら)返りと名前が付いたそうです。
このこむら返り、夜に起きたら激しい痛みで目が覚めて、しばらく身動きが取れないくらいの痛みがしばらく続きます。
よく夜に足が攣ってしまうという人の中には週の半分くらい、夜のこむら返りに悩まされているという人もいます。
このこむら返りの原因は、「筋肉の硬さによる血行不良」と「水分不足(ミネラル不足)」が原因となっている事が多いです。
筋肉の硬さによる血行不良
筋肉が硬くなってしまうと、その中を通る血管の動きも悪くなり、結果的に血流も悪くなってしまいます。
高齢になる程、こむら返りが起こりやすくなるのは、身体の柔軟性や筋肉量が低下してしまったからと言えます。
柔軟性の低下による血行不良や筋肉量低下による筋肉疲労が起き、さらに筋肉が硬くなってしまうという悪循環になっているという事です。
水分不足(ミネラル不足 )
身体の中の水分不足でもこむら返りは起こってしまいます。
睡眠中は意外と汗をかいており、自分が思っている以上に水分が失われています。
水分補給が出来ずに、脱水に近い状態になると筋肉を制御している筋紡錘(きんぼうすい)と腱紡錘(けんぼうすい)の働きが悪くなると筋肉が勝手に収縮してしまうという事が起きてしまいます。
こむら返りになってしまう原因は分かりましたか?
次に対処法をみていきましょう。
こむら返りになった時の対処法
こむら返りの対処法はストレッチになります。
筋肉が攣ってしまった場合は、しばらく身動きが取れなくなりますが、少し動けそうであれば攣っている筋肉をゆっくりと伸ばしてあげましょう。
主に起こりやすいふくらはぎの筋肉であれば、つま先を手で握り膝を伸ばします。
そこからアキレス腱を伸ばすように足首から先を手前に引くようにして伸ばしましょう。
身体が硬くて膝が伸びない人は、膝を曲げた状態でつま先を握って足首から先を手前に引くようにした状態から膝を伸ばすようにしましょう。
タオルを足の前側半分に引っ掛けて引っ張る事でもストレッチは出来ますが、夜中の急なこむら返りに準備をしておくのは難しいですね。
太ももの裏の筋肉も比較的に起こりやすい筋肉ですが、この場合は座ってこむら返りした方の脚を前に伸ばし、膝をしっかり伸ばして体の前屈運動をしていきましょう。
手伝ってくれる人が近くにいるのなら仰向けに寝た状態から、攣っている側の足を膝が伸びきったままの状態で上に持ち上げてもらいましょう。
筋肉が攣った状態が過ぎてしまえば、痛い所を優しく揉みほぐしてあげると痛みが和らぐのが早くなりますよ。
しかし、こむら返りは一度起きるとかなり痛みがあり辛いので、やはり予防(足が攣らないようにする事)が大事です。
普段からならないように予防を意識する事の方が大事ですね。
こむら返りの予防法
こむら返りの原因は主に筋肉の硬さと水分不足(ミネラル不足)でしたね。
これらに対処するように予防法を考えてみましょう。
筋肉のケア
筋肉の硬さが原因であれば、常日頃から硬くならないようにケアしておくことが重要です。
ふくらはぎのマッサージやストレッチを普段から行っておく事自体が予防法になります。
ふくらはぎの筋肉を自分で触ってみましょう。
痛い所がなければ理想的な状態ですが、誰しも少しは押したら痛い所があると思います。
押して痛い場所は筋肉の線維がこわばって血流が悪くなっている所です。
その部分を重点的に優しくマッサージしてあげるようにしましょう。
また、筋肉の硬さは運動不足でも生じてしまいます。
ウォーキングを少しするだけでもふくらはぎの筋肉が刺激され脚の血流も良くなります。
ウォーキングする時間がなかなか取れないという人は、つま先立ちをしてストンと踵を落とす運動を意識的に行う事でも、ふくらはぎの筋肉の運動になりますよ。
水分不足(ミネラル不足)の解消
水分不足に対しては寝る前にしっかりと水分補給をするよう心がけましょう。
夜にお酒を飲まれる人は特に水分補給が大事です。
アルコールを分解する時に体内の水分を大量に使用してしまうので、脱水を起こしやすい状態になります。
ミネラル不足もこむら返りの原因になります。
マグネシウムやカルシウムなどは筋肉が収縮したり弛緩(しかん)したりする時に作用します。
マグネシウムは海藻類や豆類に豊富に含まれ、カルシウムは乳製品や小魚類に多く含まれています。
普段の食事にこれらを意識的に取り入れたり、簡単な所ではスポーツドリンクで水分補給する方法もあります。
ただし、スポーツドリンクに頼り過ぎると糖質の取り過ぎになる場合がありますので、飲み過ぎには注意してください。
それでは最後に今回の内容をまとめていきます。
まとめ
夜に足がつる「こむら返り」の原因は大きく2つです。
筋肉の硬さと水分不足によって起こってしまいます。
こむら返りが起こってしまったらしばらく動けなくなりますが、動けるようになったらゆっくりとストレッチを行いましょう。
こむら返りは対処法よりも予防法が大事です。
予防法は筋肉を柔らかく保つためのケアです。
ストレッチやマッサージ、ウォーキングなどでふくらはぎや足の筋肉を刺激してあげましょう。
水分不足対策も重要で、寝る前の水分補給や日ごろの食事にマグネシウム(海藻類や豆類)やカルシウム(乳製品や小魚類)を意識的に取り入れる事も効果的ですよ。