ストレス太りって本当にあるのか気になりますよね?
ストレス太りってただの食べ過ぎで起こるのでしょうか?
実はストレス太りの原因は過食だけではないんです。
ストレス太りの原因はストレスホルモンのコルチゾールによって引き起こされます。
ストレスに対しての身体の反応が関係しているんです。
この記事ではストレス太りのメカニズムを解説しています。
最近ストレスが強く、体重が増えてきた人は要チェックです。
ストレスに対する身体の反応
ストレス太りを理解するためには、まずはストレスがかかった時の身体に起こる反応はどうなっているかみていきましょう。
動物はストレス環境下にさらされると『闘争・逃走反応』という反応を引き起こします。
ストレスの元凶に対して闘うか逃げるかしてストレスを遠ざけようとするわけです。
野生動物がライオンに遭遇してしまうと逃げなきゃいけません。
ライオンという生命を脅かすストレスの元凶に対して行動を起こさないといけません。
ビビッてプルプル震えているだけでは、すぐに食べられてしまいます。
時には闘って相手の動物を退けたりする必要もあるでしょう。
どちらを選択するにしても、その行動を起こすことにはエネルギ―が必要です。
そのためのエネルギーを捻出するためにコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、グルコース(糖)の分解を促進するわけです。
簡単に言うと、ストレスを感じたら何かしらの行動を起こす準備を身体がしているという事です。
この「闘争・逃走反応」は人間にも備わっています。
ストレス太りの原因
ストレスを感じるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、糖の分解を促進するという事でしたね。
ここで一つ疑問。
糖を分解するなら痩せるんじゃないの!?
と思いますよね。
これは、ストレスの種類によるんです。
ストレスの原因も様々で、筋トレなどによる肉体的な負荷(ストレス)を増加させた場合は、コルチゾールが準備した糖分を使っているので太りません。
問題は心理的なストレスの方。
職場や学校、家庭などでの心理的なストレスが蓄積されていくと、以下のようになります。
コルチゾールが分泌されて『闘争・逃走反応』の準備をする。
→闘争も逃走もせず(できず)、我慢してその場に居続ける
→グルコース(糖)の準備はできているのに、使わない。
→体内の糖の濃度が上昇するため、インスリンの分泌が促される。
→インスリン値が高くなりやすくなると、脂肪の吸収を促進してしまい結果的に太る体質になる。
という事が起こりやすくなります。
また、コルチゾールは幸せホルモンのセロトニンの分泌を減らしてしまいます。
このセロトニンには食欲を抑える働きもあるのですが、セロトニンが減った事で食欲が増してしまい、ヤケ食い、ドカ食いをしてしまう事にも繋がります。
ストレス太りの対処法
ストレス太りの対処法としてはストレスの元を断つのが一番なのですが、これが簡単にできるのであれば誰も苦労しませんね。
ストレス太り対策をご紹介します。
①マインドフルネス
瞑想や深呼吸の類のものです。
静かな場所で背筋を正して、自分の呼吸に意識を向けましょう。
この「呼吸に意識を向ける」のが重要なんですが、意外と難しいのです。
している最中に別の事を考えだしたり、他の事に意識が向いてしまう事がよくあります。
その時は、再度呼吸に意識を向け直しましょう。
マインドフルネスとは、今現在の自分に集中する事。
何も考えないって時間を作ることでストレスから解放される時間を作りましょう。
時間は自分で設定してもらっていいのですが、まずは5分くらいから始めましょう。
時間がない時でも1分だけでも「無」になる時間を作ることでストレス軽減ができますよ。
②運動
ストレス発散には運動も効果的。
何でも良いので好きな運動をしましょう。
闘争・逃走反応で準備した糖分を使わないのが太る原因になるので、しっかり使っちゃいましょう。
夕方に30分くらい何も考えずにウォーキングすると心理的にもリフレッシュしやすいですよ。
ウォーキングやジョギング、ダンスなどのリズム運動がストレス軽減の効果が高いと言われていますが、楽しくできる運動なら何でも良いと思います。
溜め込んだストレスは動いて発散することが効果的。
イライラが爆発しそうになったら何かに当たりたくなるじゃないですか!?
あれは内側に溜まったエネルギーを外に吐き出すことで、発散させているんです。
要はストレス発散できればなんでも良いので、忙しいと言わずに意識的に運動をしましょう。
まとめ
ストレス太りはだたの過食ではなく、ストレスホルモンのコルチゾールによる仕業でした。
特に心理的ストレスがかかると、体内には闘争・逃走反応を引き起こし、糖を分解して動く準備が出来ますが、これを消費しない事が続くと太りやすい体質になってしまいます。
対処法はストレスそのものを軽減させるマインドフルネスとウォーキングなどのリズム運動が効果的です。
ある程度のストレスは誰しも持っていますが、日常的に自分なりのストレス発散方法を確立しておくことが大事ですね。