自律神経の乱れを改善するには「空腹時間」
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自律神経が乱れてしまうと様々な身体の不調が出てしまいます。

自律神経は内臓や血管の働きを調整しているため、乱れてしまうと消化不良や血流の悪さなどにも影響します。

自律神経の働きを改善させるには内臓に負担をかけない事も有効で、そのためには食事の取り方を工夫する必要があります。

今回は「空腹時間」がもたらす効果と「空腹時間を作る」食事の取り方について解説しています。

自律神経を考える上で、または食事を考える上で参考にしてみて下さい。

自律神経が乱れる原因

自律神経が乱れる原因は様々ありますが、主には「ストレス」が原因になります。

何のストレスで自律神経が乱れているのかは人それぞれ違っていて、人間関係でストレスを感じている人もいれば、不規則な生活が身体のストレスとなって、自律神経が乱れてしまう人もいます。

ストレスの原因となるものを解決するのが一番よいのですが、そう簡単に解決できる問題じゃないことの方が多いですよね?

また、小さなストレスの積み重ねで、自覚がなくストレスを溜め込んでいるなんて事もあります。

ストレスの原因が解決するのが難しいのであれば、自分の方が変わる方が早いのかもしれません。

ストレスに負けない自分作りです。

その鍵となるのが自律神経と言えるでしょう。

自律神経が乱れてしまうと身体の不調が出てきてしまったり、うまく休めずに疲れが抜けにくくなったりしてしまいます。

逆に言うと、自律神経が整った身体は心身ともに健康体。

そのような状態なら、多少のストレスも吹き飛ばせると思いませんか?

ストレスの問題もそんな簡単なものではないでしょうが、少なくとも自律神経が整った身体なら多少の事はクヨクヨすることなく乗り越えることができます。

自律神経を整えてストレス耐性を養いましょう。

自律神経は内臓や血管などの働きの調整をしてくれているのですが、深く関わりがあるのが「食事」です。

食事の習慣で自律神経にかかる負担が変わります。

前置きが長くなりましたが、今回は食事の取り方、特に「空腹時間」を上手に作ることで自律神を整える方法をご紹介します。

空腹時間の効果は?

まずは空腹時間を取る事のメリットを説明します。

①全身の血流が良くなる

食べ物が身体の中に入ると内臓で消化・吸収活動が行われます。

この時、内臓の機能を高めるために一時的に内臓に血流が集まり、末梢の血流は少ない状態になります。

その後に内臓で分解された栄養素を血液に乗せて全身に運び、末梢の方まで血液がまた行き渡ります。

規則的な食生活を送っている場合は特に問題がないのですが、間食など食事回数が多い場合は内臓に血液が集まっている時間が長くなってしまいます。

結果的に末梢の血流が少ない状態が長いことになるので血流が悪いという事になります。

また、常に内臓も働いていますので自律神経がオーバーワークを起こしてしまいます。

食べ過ぎの場合も血流が悪くなります。

食べ過ぎの場合は血液の中に入る糖質や脂質の量が多くなってしまい、ドロドロ血液に近い状態になってしまっています。

この血液の状態では末梢の細い毛細血管まで血液が流れませんので、結果的に全身の血流が悪くなってしまいます。

空腹時間というのは内臓に血液が集まる必要もないし、血液も重たくならないので全身の隅々に血液が行きわたっている状態。

イメージ的にはサラサラ流れている川が「空腹時」、ゴミがいっぱい捨てられ至る所で流れがせき止められている川が「食べ過ぎ時」といった所でしょうか。

ゴミの表現は少しひどいですが、川のゴミを拾ってあげると流れが良くなるように、糖質や脂質をしっかり消費してあげると血流がまた良くなります。

しかし日常的に食べ過ぎ、間食が多すぎると消費が追い付かずに常に血流が悪い状態になってしまいます。

空腹時間を取ることは血液の掃除時間のような役割があるんです。

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②胃腸の掃除ができる

胃腸の主な仕事は食べ物の消化と栄養素の吸収、そして不要物の排泄です。

食べ過ぎが原因で常に食べ物の消化・吸収の仕事に追われているとどうなるでしょうか?

排泄に専念する時間が足りなくなるのです。

胃腸は中身が空っぽの時にギューと強く収縮して食べ物カスを絞り出して大掃除をします。

しかし、この掃除に当てられる時間がなくなってくると、胃腸の中はゴミだらけ。

仕事の効率が悪くなるんです。

消化・吸収活動もうまく進まず、消化にかかる時間が長くなったり、食べ物から栄養素をうまく取りこめなかったりしてしまいます。

結果的にさらに胃腸が消化・吸収する時間が長くなってしまい、掃除ができないという悪循環が生じてしまいます。

自律神経にもそれだけ負担がかかってしまう事になります。

空腹時間の効果は「身体の大掃除」という事ですね。

空腹時間の必要性が分かりましたか?

次は食事の取り方を工夫して空腹時間を作りましょう。

「空腹時間」を作る

一日三食が基本と考えると、どのように空腹時間を捻出しましょうか?

一日を「食べる時間帯」と「食べない時間帯」にしっかりと区分けする必要があります。

例えば、朝の午前7時に朝食を食べたとし、夕食を午後7時までに済ませたとしましょう。

それ以降は水分以外は口にしない。

これだけで12時間空腹時間が捻出できます。

一日の中で12時間が食べる時間帯(消化・吸収の時間)、12時間が食べない時間帯(排泄・掃除の時間)とに分ける事ができます。

これは一つの例えで出しただけなのですが、実際は午後7時までに夕食を済ませられる人の方が少ないと思います。

こういう場合は、朝食をバナナやおにぎりなど手軽に済ませるものを用意して、少し遅めの時間に朝食を取ると夕食も少し遅くの時間までに済ませればいいことになります。

平日はどうしても遅くにしか夕食が取れないという人は、休みの日に遅めの朝食と早めの夕食で空腹時間を長く取るなんて事も良いと思います。

例を挙げると、朝食を午前9時に夕食は午後5時に済ませた場合は、翌朝午前7時に朝食にすると14時間くらい空腹時間が取れるので、この時に身体の大掃除をするようにしたりもできます。

こんな具合に自分のライフスタイルに合わせて空腹時間を設けてあげると、身体の中の内臓や血液の大掃除が出来て、自律神経も整います。

昼食の時間についてはまったく触れていませんが、昼食は何時でも構いません。

夕食を取る時の注意点がもう一つ。

就寝まで3時間はあけましょう。

食べ物の消化に約3時間くらいかかります。

消化が終わっていない状態で寝てしまうと消化活動もストップしてしまうので、胃腸が空っぽの状態にならず「空腹時間」にはなりません。

疲れていると食べてすぐに寝てしまいたくなる時もありますが、2~3時間を目安に身体が食べ物を消化する時間を作ってあげて下さい。

最後に今回の内容をまとめていきましょう。

まとめ

自律神経が乱れると内臓や血管の働きが悪くなるので、その結果血流も悪くなり身体全体的に不調をきたします。

自律神経の乱れを改善させるには内臓が働きやすい環境を作ってあげないといけません。

これらを改善するのに有効な手段が「空腹時間」という事でしたね。

空腹時間の効果は、①血流の改善、②胃腸の掃除について取り上げましたね。

余った糖質や脂質を使いきれば血流が良くなる事と、排泄に専念する時間を作ってあげる事で栄養素の吸収効率が上がるなどの効果があるという事でした。

空腹時間の取り方は各自のライフスタイルに合わせて10~12時間くらい設定してもらうと良いのですが、休日などに14~16時間など取って大掃除してもらうという事もありですよ。

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