睡眠時無呼吸症候群の予防には鼻呼吸が大事
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睡眠時間は取れているのに、「寝た気がしない」「疲れが全然取れない」という事はないですか?

十分な睡眠時間を取っているにも関わらず、このような事が起きているのは睡眠中に問題が起きている可能性が高いです。

寝ている時に呼吸が頻回に止まってしまう、睡眠時無呼吸症候群。

言葉は聞いたことがあるが、自分にその可能性があると思っている人は少ないと思います。

本人は寝ているので、気付けないのです。

今回は睡眠時無呼吸症候群の予防法として鼻呼吸(腹式呼吸)が有効な理由についてお伝えします。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に一時的に呼吸が停止し、呼吸数が低下してしまう疾患です。

睡眠中に10秒以上呼吸が止まってしまう事が頻回に起きてしまう人は要注意です。

健常者でも10秒以上呼吸が止まる事がありますが、頻度は一時間当たり5回ほどであれば問題ないとされています。

10秒以上呼吸が止まる事が一時間に15回以上起こる人は睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、一度受診してみた方が良いかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群は肥満体型の人に起こるイメージがあるかもしれませんが、日本人では瘦せ型の人でも睡眠時無呼吸症候群になる恐れがあります。

日本人は骨格的に顎が奥まっており、気道を圧迫しやすいのです。

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時に起こっているトラブルなので、自分ではなかなか気づけません。

なので、本人の自覚症状が頼りで、日中の活動時間での影響を注意深く観察する必要があります。

睡眠時間を十分にとっても眠気や疲れが取れない、日中にマイクロスリープ(瞬間的居眠りの事で、数秒間意識が飛んでしまう現象)が頻回に起こる人は一度受診した方が良いでしょう。

睡眠時無呼吸症候群は様々な病気のリスクにもなります。

本来、身体を休めるための睡眠時間で身体を休めることができなくなるからです。

自律神経のバランスが乱れて免疫力の低下が起こり、血液はドロドロになりやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが上昇し、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病も発症しやすくなります。

もちろん、日中の集中力の低下から仕事やスポーツなど様々なパフォーマンスも下がります。

危険信号は「いびき」

睡眠時無呼吸症候群の危険信号として「いびき」が挙げられます。

睡眠中に呼吸が止まっている事が発覚するのは、睡眠中にいびきがうるさくて急に静かになる時間が長い事で、家族などが気づき指摘されるケースが多いです。

いびきは口呼吸で起こります。

鼻呼吸であればいびきは起こりません。

下あごをグッと引いて、口で息を吸うのと鼻で息を吸うのを試しに行ってもらえばわかるのですが、下あごを引いた状態では口で息を吸おうとするとうまく吸い込めません。

これは気道が圧迫されているからです。

鼻呼吸の場合は特に問題なく吸えるはずです。

睡眠中に口呼吸を主に行う人は、睡眠中の姿勢や枕の高さ、体型などほかの要因もありますが、気道が圧迫されると呼吸が吸えなくなるわけです。

もちろんいびきをかく人、皆が睡眠時無呼吸症候群というわけではありませんが、普段の呼吸が口呼吸の人はリスクが高いと言えます。

鼻呼吸(腹式呼吸)を意識する事で予防できる

睡眠時無呼吸症候群を自分で予防するためには、鼻で呼吸する「腹式呼吸」を常日頃から意識する事です。

呼吸はほぼ無意識で行うものですが、自分の意識次第で呼吸様式を変えることもできます。

常に鼻呼吸を意識する事で、しだいに無意識でも鼻で呼吸ができるようになります。

たったこれだけで睡眠中のいびきが改善されたり、睡眠時無呼吸症候群になるリスクも軽減できるなら、鼻呼吸にしない理由はありませんね。

鼻呼吸にはこれ以外にもたくさんのメリットがあります。

以下に鼻呼吸のメリットとして挙げられるでしょう。

・免疫力の向上(鼻の粘膜で細菌やウイルスの侵入を防ぐ)
・自律神経が整う(副交感神経の働きが良くなる)
・うつ病などの精神疾患の予防にも効果がある
・虫歯や歯周病の予防、歯並びが悪くなりにくいなど

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は睡眠の質を下げ、免疫力が下がり、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気のリスクが上がってしまいます。

睡眠中に息が止まるのは、気道を圧迫してしまうからです。

気道を圧迫せずに呼吸するためには鼻で息を吸う事。

普段から鼻呼吸が出来ている人は睡眠時無呼吸症候群にはほとんどなりません。

「睡眠時無呼吸症候群は、きちんと診断と治療がされれば個人の年間医療費総額が半分になる」というデータがあるほど、私たちの健康に大きく関わっています。

治療も大事ですが、「ならない努力」。

ぜひ、呼吸の仕方を意識して鼻呼吸に変えてみましょう。

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