腸内環境を整えたいと思っても、「今の自分の腸内環境って良いの?悪いの?」って疑問に思いませんか?
何を食べたら良い、何を食べたら良くないという情報は色々とありますが、自分に合っているかは試してみないとわからないものです。
目で見る事が出来ない腸内環境を知るためにはどのような方法があるのでしょうか?
日常での腸内の状態を一番簡単に分かる指標があるんです。
それは『便とおなら』です。
便とおならがどんな状態なら腸内環境が良い状態なのかをまとめました。
あなたの腸内環境のチェックに役立ててください。
腸内環境が良い状態とは
まずは腸内環境について少しまとめてみましょう。
腸内環境のベストな状態は、善玉菌:2、悪玉菌:1、日和見菌:7と言われています。
日和見菌というのは、善玉菌と悪玉菌の勢力が強い方に味方するどっちつかずの菌です。
善玉菌が優勢なら穏やかに見守り、悪玉菌が優勢の時は一緒に悪さしちゃいます。
善玉菌は主に食物繊維がエサとなり、悪玉菌は糖質や脂質が主なエサになります。
なので、食事の内容によって善玉菌が優勢になるか悪玉菌が優勢になるかが決まります。
より多くのエサを届けた方が勢力拡大できるというわけです。
しかし、ここで一つ気をつけておきたいポイントがあります。
ベストなバランスは善玉菌:悪玉菌=2:1です。
多少は悪玉菌も一緒にいないといけないのです。
やはり腸内細菌に一番大事なのは多様性。
つまり、色んな菌がいっぱい共存出来ている環境がベストな環境というわけです。
腸内環境は人それぞれで、個人差があります。
ヨーグルトが良いと言われても、ヨーグルトの種類いっぱいありますよね?
乳酸菌の種類もいっぱいありますよね?
どの種類が自分に合うかも個人差があります。
その時々の腸内環境にも左右されるみたいです。
同じものを取り続けると身体に耐性が出来たりもするので、1~2カ月ほどで別の種類に変えた方が良いという事も言われています。
さぁ、自分の腸内環境はどうなっているのでしょうか?
これを日常的に知るすべが、うんこ(大便)とおならになります。
特に「大便」は「大きな便り」と言われるように、腸内環境が反映されています。
次はその見かたについてまとめていきましょう。
便の状態の見方
大便の見かたには国際基準があります。
「ブリストンスケール」と呼ばれるものです。
コロコロの硬い便のType1から液状の水様便のType7の7段階で表されています。
食べ物を食べて大便として排泄されるまでには、24時間~72時間くらいかかるそうで、これよりも長く体内にいるとコロコロ硬い便に、極端に短いと水様便に近い状態になります。
また、便の中の半分くらいは死んだ腸内細菌になるそうで、便の量は腸内細菌の数とも比例関係にあります。
腸内細菌が多い多様性のある便は量も多くなるという特徴があります。
便秘で大量に溜めた分はダメですよ。
あくまで一日一回くらいで排泄される量を目安として下さい。
バナナ2個分くらい(150~200g)が良いとされています。
もう一つチェックポイント。
便が水に浮くかどうかもチェック。
沈む便は動物性タンパク質や脂質が多く、浮く便は植物性タンパク質や食物繊維が多く含まれています。
この沈む便は臭いが臭くなりやすく、色も黒に近くなります。
反対に浮く便は臭いがあまりせずに、色は黄色から茶色に近くなります。
ここもバランスが大事。
臭いはあまりしない方が良いのですが、適度に動物性タンパク質が含まれた茶色~茶褐色くらいの色がベストな状態と思います。
これらを参考に大きな便りである大便をチェックしてください。
腸内環境は食べ物を食べて24時間後くらいから食べた物の影響を受けます。
便の状態も1~2日前に食べたものが排泄されますので、その頃に食べたものと照らし合わせながら、自分に合う物を食べると良いでしょう。
おならのにおいで分かる腸の状態
おならのにおいでも、ある程度腸内環境が分かります。
臭いおならは「悪玉菌優勢」、臭くないおならは「善玉菌優勢」なんです。
悪玉菌はたんぱく質や脂質をエサに増える菌。
悪玉菌のエサとなる肉類を食べすぎると、腸の中を腐敗させて有害物質を発生させてしまいます。
これが身体の外に出されると臭いおならになるわけです。
一方、善玉菌は食物繊維をエサに増える菌。
腸内の食べ物を発酵させたり、消化吸収を助けたり、腸の蠕動(ぜんどう)を促したりと腸内環境を整えてくれます。
もちろん有害物質は出されていないので臭くないおならになります。
おなら自体は食べ物を食べた時に一緒に空気が中に入ったりすることでも出るので、おならが出るから腸内環境が悪いという事ではないので安心してください。
臭い場合は少し注意が必要。
でもバランスの良い食事を心掛ければ腸内環境も整い、自然と改善されるものです。
あくまで肉類などの「食べ過ぎ」で起こります。
肉類が悪いわけではなくバランスが悪いので、勘違いしないようにして下さいね。
ストレスが原因で臭いおならになる場合もあります。
ストレスがかかると活性酸素が発生し、消化吸収力が弱まると悪玉菌が増加します。
便秘も溜まった便が腐敗して、悪玉菌が増えるので有害物質が発生し、臭いおならが出やすくなります。
この場合は便秘なので、もちろん腸内環境は乱れていますね。
おならは一日に平均5~6回出るそうです。
それよりも増えると気になるところですが、腸内環境が整っていく時はおならの回数は増えてしまうそうです。
回数自体はあまり気にせずに、臭いがどうかを気にしましょう。
臭いおならは腸内環境が悪くなっている事を教えてくれていますよ。
今回は便とおならで腸内環境をチェックするポイントをお伝えしました。
最後にまとめてみましょう。
まとめ
善玉菌と悪玉菌は2:1がベストバランスです。
食べた物によって腸内細菌のバランスが変わり、食べて24時間後くらいに腸内環境に変化がみられます。
食物繊維は善玉菌。糖質や脂質は悪玉菌が好むエサになります。
腸内環境は多様性が大事なので、どちらかに偏り過ぎてもよくありません。
便はブリストンスケールを参考に、硬すぎず柔らかすぎずの状態で色は茶色~茶褐色くらいがベスト。
悪玉菌が優勢になると便やおならがくさくなるので、においもチェックしましょう。
各個人で合う食べ物は変わるので、便の状態やおならのにおいで腸内環境が良いかは判断しましょう。