「酢」が健康に良いって知っていますか?
なんとなく身体に良いとは知っていても、酢には何の効果があるのかまで知っている人は少ないでしょう。
酢が身体に良い事は昔から知られており、あのクレオパトラも酢を愛飲していたとかいう話もあるほどです。
この記事を読む事で、酢の健康効果が分かり、毎日の生活に酢を取り入れられる代表的な酢の作り置き料理をご紹介します。
目次
「酢」の健康効果とは
酢の何が健康に良いと言われているのか知っておきたい所です。
まずは酢の効果について挙げていきます。
①血糖値の上昇を抑える
酢には血糖値の上昇を緩やかに抑えてくれる働きがあります。
小さじ2杯の酢を食事前に飲むと、血糖値の上昇が3割程度抑えられるという研究結果もあるそうです。
また、白米と酢飯ではGI値が40%低く、白米と一緒に酢漬けしたキュウリを食べると白米のGI値が35%低くなるなど、酢を取る事で身体中の血糖値が上がりにくくなる事が示されています。
血糖値の上昇を抑える事による健康効果は絶大で、肥満の予防はもちろんの事、血管の炎症や心疾患の予防などの効果も期待出来ます。
②脂肪燃焼効果
酢には脂肪を燃やす作用があり、中性脂肪やコレステロール、皮下脂肪や内臓脂肪などの身体の「脂」を分解してくれます。
血液中の脂肪分が燃やされてサラサラ血液になると、全身の血流が良くなり、基礎代謝が上がったり、手先などの末梢血流が改善し基礎体温の上昇などの効果も期待出来ます。
③疲労回復
酢のすっぱい成分である酢酸(さくさん)やクエン酸、アミノ酸などの成分は疲労回復の効果があります。
疲労物質として知られる乳酸の代謝をスムーズにしてくれます。
また、クエン酸にはカルシウムやマグネシウムなど体内に吸収しにくいミネラルと結びついて吸収しやすくする作用もあり、体調を整えてくれます。
④抗菌作用
酢は強い酸性を示す食品であるため、抗菌作用があります。
抗生物質がない昔の時代には酢の抗菌作用を利用して傷の消毒などを行ったりしていたそうです。
毎日酢を摂るようにする事で、身体の中に入ったウイルスや細菌などをやっつけてくれたり、免疫力が上がります。
⑤短鎖脂肪酸を作り出す
酢に含まれる酢酸が短鎖脂肪酸を作り出します。
短鎖脂肪酸は人間の健康を維持するのに必要なもので、食物繊維を分解する過程で作られます。
この短鎖脂肪酸の働きは以下の通りです。
①腸のバリア機能を高める
②腸の蠕動運動を促進する。
③腸管のエネルギー源になる。
④活性酸素を中和する。
⑤糖尿病やアレルギー反応を抑えるホルモンを分泌する。
⑥幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促す
短鎖脂肪酸の働きは腸内環境を整えて、健康維持や体調管理に役立つ物と言えるでしょう。
以上のように、酢には健康を維持する上で必要な作用がたくさんあります。
健康に気をつけたいなら酢を日常的に摂取するのがオススメです。
とはいえ、日常的に酢を摂取するというのもなかなか大変。
そこで、日常的に酢を摂るための方法をいくつかご紹介していきたいと思います。
効率的に酢を摂る方法
酢の一日の摂取量の目安は小さじ2杯(10g)~大さじ2杯(30g)です。
日常的に酢を摂るために、以下の物を作ると摂りやすくなるでしょう。
・酢玉ねぎ
玉ねぎはニンニクやネギ、ニラなどのスタミナ食として思いつくものと同等の力を持った健康食品です。
玉ねぎに含まれる硫化アリルという成分には血管の拡張効果があり、血流の改善を促してくれます。
また、玉ねぎに含まれる甘味成分「フラクトオリゴ糖」は善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えたり、短鎖脂肪酸を作るのに一役買ってくれます。
玉ねぎを酢漬けすることで、先ほど挙げた酢の効果と玉ねぎの健康効果の相乗効果が期待出来ます。
一日50gを目安に摂取すると良いとされています。
(酢玉ねぎの作り方)
・玉ねぎを一個縦にスライスします。
・軽く塩を振り、しんなりさせます。
・清潔な容器に移し替え、酢を浸かり切るまで入れます(お好みでハチミツを加えましょう)
・冷蔵庫に入れて、1日以上寝かせると完成です。(5日目くらいが食べ頃です。)
簡単に作り置きできるので、冷蔵庫の中にストックを作っておいて、色んな料理と組み合わせて食べてみて下さい。
特に肉に付け合わせるのが個人的には好きです。
単品でもおいしく食べられますよ。
・酢キャベツ
キャベツには豊富な食物繊維とビタミンUによる、胃腸の保護作用があります。
ビタミンUは熱に弱い性質があるので、加熱調理には向きません。
加熱せずにできる酢漬けにピッタリな栄養素です。
(酢キャベツの作り方)
・キャベツ2分の1玉水洗いして、よく水気を切ります。
・千切りにしたら、ビニール袋などの保存用の袋に入れます。
・塩を小さじ2分の1程度入れてしんなりするまで揉みます。
・酢150mlとはちみつ小さじ2分の1を入れ、よく混ぜて半日ほど寝かせたら出来上がり。
・レモン水+りんご酢
レモンはビタミンCで有名ですね。
ビタミンCは肌艶を良くしてくれたり、血管を丈夫にしてくれる作用や免疫力アップの効果があります。
また、酢と同じくクエン酸による疲労回復効果もありますので、レモン水にりんご酢を加える事で疲労回復の相乗効果が期待出来ます。
(レモン水の作り方)
・1個分のレモンの果汁を絞ります。
・水400mlとりんご酢10mlと絞ったレモン果汁を合わせて良く混ぜたら出来上がり。
・お好みでライム果汁を加えるとさらにおいしくなります。
僕も毎朝飲むようにしているのですが、きちんと飲んでいる時は疲労感を感じにくかったり、肌荒れやにきびなども出来にくいです。
食前に飲むと、酢には血糖値の上昇を抑える働きがあるのでダイエットの手助けなどにも効果があります。
酢を毎日摂取し続けるのは大変ですが、酢玉ねぎや酢キャベツを常備しておくだけで楽に摂れるようになります。
それでは最後にまとめをして終わります。
まとめ
酢の健康効果は、血糖値の上昇を抑えたり、脂肪燃焼などダイエットに役立つ作用や短鎖脂肪酸を作り出す事によって起こる腸内環境を整える作用があります。
酢は一日小さじ2杯~大さじ2杯くらいが摂取の目安になります。
日常的に酢を取り入れるためには酢玉ねぎや酢キャベツなどを常備しておくと簡単です。
僕のようにレモン水にりんご酢を加えた飲み物を作って毎日習慣的に飲むようにするのも良いでしょう。
一度習慣化してしまえば、飲まなかった日の方が違和感出ますし、しばらく飲まないでいる時には疲労感や肌の調子が悪くなる感じがします。
酢は本当に体に良い物なので、毎日少しずつでも取り入れるようにしましょう。