圧迫骨折の治療をする上で、コルセットは骨折部の保護のために非常に重要です。

でも、コルセットって煩わしいですよね。

動きは制限されるし、夏場は着けているだけで暑いし出来るだけ早く取りたいという人はかなり多いです。

コルセットっていつまで着けないといけないのでしょうか?

今回はコルセットの役割や装着期間、注意点など説明していきます。

コルセットの役割と種類

コルセットは骨折部の保護のために着けます。

圧迫骨折の場合は、身体を「前にかがめる動作」と「捻る動作」が負担のかかる動作となりますので、その動きを止めてくれる役割がコルセットには求められます。

コルセットには硬性と軟性2種類の硬さのコルセットがあり、硬性コルセットはしっかりしていて動きを制限する機能が強い反面動きにくく、軟性コルセットは動きを制限する機能が弱い分、動きやすいという特徴があります。

骨折の程度によって使い分けがされており、どのコルセットが良いかは医師が判断し処方するので、その処方に従うしかありません。

コルセットをして安静にしているのに、骨がつぶれるのが進行してしまったり、痛みが軽減しないのであればセカンドオピニオンで他の医師に相談してみても良いかもしれません。

コルセットが保護しているのは、前後方向と捻る方向へ動いた時のストレスに対してなので、コルセットをしているから起き上がって何をしても良いというわけではありません。

背骨は体重を支持する骨なので、「立つ」「座る」でも骨には体重がかかります。

コルセットには体重を支持するストレスに対しての保護作用はありませんので、受傷後間もない時にはコルセットをしているからといって、あまり活動的な事はしないように注意しましょう。

コルセットの装着期間

コルセットの装着期間は約3カ月が目安です。

3カ月というのは、圧迫骨折した背骨の強度が元の状態近くまで回復する期間です。

骨の状態によるので、骨の治りが悪い場合にはそれ以上にコルセットの装着期間が長くなる場合もあります。

コルセットを早く外したければ、きちんと安静にして骨折部に負担をかけない生活を送る事です。

圧迫骨折について詳しく知りたい方は以下を参考にして下さい。
圧迫骨折とはどんな骨折?治療法と安静期間の過ごし方 (karada-reset.com)

圧迫骨折で自宅療養の注意点と生活動作の方法 (karada-reset.com)

コルセット装着の注意点

装着方法

圧迫骨折でのコルセット装着時の注意点は、「高さ」です。

骨折部がきちんと保護されるためには骨折した背骨よりも3個分以上の高さからコルセットを装着しなければなりません。

ただ、「何番目の骨の圧迫骨折」は知っていても、それが実際にどのくらいに高さに位置する骨なのかは素人には分からないのがほとんどでしょう。

病院でコルセットの着け方は最初に指導されるはずなので、その時にしっかり聞いておき、どのくらいの高さにコルセットをつけるか自分なりに指標を持っておくと良いでしょう。

以下に、受傷部位別の高さの目安を記しておきます。

胸腰椎移行部(第12胸椎~第1腰椎):鎖骨より1~2㎝下~肩甲骨の一番下までの範囲の間
中位胸椎(第7~8胸椎):鎖骨より1~2㎝下
腰椎:剣状突起下縁(みぞおちの少し上)

寝る時の取り扱い

寝る時まで着けているのは苦しくて寝づらいから寝る時くらいは外したいという相談は多いです。

基本は寝ている時でもコルセットを着けておく方が骨折部は安全です。

実際に外して良いかは骨折の程度や時期にもよるので、診てもらっているお医者さんから許可をもらいましょう。

相談してみると、「寝る時はコルセットのベルトを緩めてよい」や「寝る時だけ外して、起きる時にはしっかりつけて下さい」などその時の状態に応じて許可してくれる事があります。

コルセットを外す時の注意点は起きる前にコルセットを装着する事です。

起き上がる時には腹筋に力が入りやすく、骨折部にかかる負担が大きい動作です。

コルセットの着脱は横になってから行う方が望ましいでしょう。

仰向けになってベルトを外したら、横向きになりコルセットを抜きます。

起きる時には反対の手順で、横向きになりコルセットを側面に当てたら寝転がって仰向けになり、ベルトを締めましょう。

言葉で説明すると簡単そうですが、寝ての着脱は難しいです。

介助者がいればお手伝いしてもらった方が良いですし、どうしても一人で難しい場合は、気をつけながら一度起き上がり、座ってから着けるしかありません。

その際は十分に注意して行うようにしましょう。

それでは最後に今回の内容をまとめていきましょう。

まとめ

圧迫骨折の治療を行う上でコルセットの役割は非常に大きく、主な役割は骨折部の保護。

特に骨折部に負担のかかる「身体を前にかがめる動作」と「捻る動作」の2つを制限する役目があります。

コルセットをしていれば、何でもして良いというわけではありません。

自分の体重を受けるという荷重負荷に対しては、コルセットは役に立ちません。

そのため、受傷後間もない期間はコルセットをしていても極力寝て過ごし、骨折部にかかる負担を減らす必要があります。

コルセットの装着期間は約3カ月。

コルセットを着ける高さの位置は骨折した部位によって変わりますので、注意しましょう。

寝る時に外す場合は医師に相談して許可をもらってから行いましょう。