ぎっくり腰の原因とは。原因別の痛みの対処法。
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ぎっくり腰の経験がある人はその辛さが分かると思いますが、ぎっくり腰は本当に辛いです。

ひどい時には本当に動けないくらい痛みが強く、ベッドから起きあがるのも一苦労です。

そんなぎっくり腰ですが、実はぎっくり腰の原因は一つではなく、いくつかあるという事は知っていますか?

原因が複数あるという事は、対処法もそれぞれに違っています。

この記事では、ぎっくり腰の原因と原因別痛みの対処法について解説していきます。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰とは医学用語では「急性腰背部痛」と言います。

交通事故や転倒など強い外力が加わって発症した腰痛を除いた、比較的急性に起こった腰痛の事を指します。

ぎっくり腰になる瞬間も人それぞれで、立ち上がろうとした瞬間や下に落ちた物を拾おうと身体を前にかがめた瞬間だったり、振り返った瞬間にギクッとやってしまいます。

痛みの出方も人それぞれで、最初から動けなくなる程の腰痛が出る人もいれば、最初は違和感くらいから始まって徐々に痛みが増していって動けないほどの腰痛が出る場合もあります。

ぎっくり腰と一言で表してはいるものの、その原因は人それぞれ違います。

主な原因となりやすいのは、①椎間板性、②椎間関節性、③仙腸関節性、④筋筋膜性の腰痛になります。

ぎっくり腰とは言っても、原因がこれだけあれば対処法も人それぞれ違います。

腰痛の原因が違うとなれば、痛みの特徴も違うので、その特徴の違いである程度原因は推測できます。

次の項では、原因別の特徴と対処法を紹介していきます。

原因別の特徴と対処法

椎間板性腰痛

【原因】

椎間板は腰椎の前側にある組織でクッション材のような働きをする組織です。

腰椎を含めた脊柱(背骨の骨の総称)は、この椎間板と後方にある椎間関節とで身体の重さを支える構造になっていて、【椎間板:椎間関節=7:3】くらいの割合で支えています。

背骨の前方(椎間板の方)で主に身体を支えるため、椎間板というクッション材でかかる圧力を分散させているわけです。

椎間板には、身体を前方に曲げる動作をする事で大きな圧力がかかります。

普段から座っている時間が長かったり、中腰姿勢で長時間作業をするなどの動作が多いと椎間板にかかる負担が大きくなり、椎間板による腰痛が発生するわけです。

対処法

椎間板にかかる圧力をいかに減らすかがポイントになります。

身体を前に倒す動作で椎間板にかかる圧力は高まるので、反対に背筋を伸ばす事を意識すると椎間板にかかる圧力は減ります。

座っていると痛くなってきて、立っている方が楽という腰痛のタイプは椎間板性腰痛の可能性が高いです。

椎間板性腰痛の場合はうつ伏せに寝る事が勧められます。

痛みが少し楽になってきたら、うつ伏せの状態から肘をついて上体を起こすような運動を始めます。

こうする事で、腰椎部分が反り、椎間板にかかっている圧力を弱める事ができます。

椎間関節性腰痛

【原因】

椎間関節は背骨の後方部分にある関節で、背骨の動きと後ろ側にかかる体重を支える役割があります。

腰を反らすと痛い時は、この椎間関節性腰痛の可能性があります。

立ち上がろうとした瞬間や中腰姿勢から身体を起こそうとした時、重たい荷物を持って身体を捻った瞬間に痛みが出た時なんかは椎間関節性腰痛の可能性が高いです。

対処法

椎間関節性腰痛の急性期は安静になります。

関節に炎症が起こっているわけなので、身体を動かすのが(特に反らす動きが)痛いわけです。

基本的には曲げても反らしてもいない中間位で過ごすのが良いのですが、少し身体を前かがみにしている方が楽なケースもあります。

一番痛みが少ないポジションを探しましょう。

椎間関節性の腰痛は鋭い痛みが特徴に一つで、少し動くたびにビキッと痛みが走ります。

そうすると二次的に筋肉が硬くなります(防御性収縮

この筋肉の硬さに対して温めたり、軽めにマッサージをしてほぐす事も効果的です。

痛みが落ち着いて動けるようになったら、柔軟体操に取り組みましょう。

椎間関節性腰痛の人は背骨の動きが悪い人が多く、背骨の関節が上手く動けていない事が原因なので、再発予防として身体の柔軟性を高めましょう。

仙腸関節性腰痛

【原因

骨盤は仙骨と腸骨と坐骨の3つの骨で構成されており、仙骨と腸骨のつなぎ目部分が仙腸関節です。

お尻の真ん中にある仙骨から外側に少し行くと骨の出っ張りがあります(上後腸骨棘)。

この部分が仙骨と腸骨の境目になっており、この部分を押すと痛い場合は仙腸関節性腰痛の可能性があります。

仙腸関節性の腰痛は腰の痛みだけでなく、股関節の前側の方にも痛みを感じる場合があります。

骨盤の歪みや仙腸関節の動きが硬い、反対に動き過ぎの場合でも仙腸関節性腰痛を引き起こす可能性があります。

【対処法】

急性期には骨盤ベルトやコルセットで骨盤部分を固定してあげると楽な場合が多いです。

急性期の痛みがやわらいできたら、股関節の動きを確認してみましょう。

仙腸関節は股関節の上にある関節なので、股関節の動きが硬いせいで仙腸関節の負担が大きくなっている場合が多いです。

股関節を曲げる、後ろに引く、回すなどの動きをゆっくりとしていきましょう。

筋筋膜性腰痛

【原因

筋肉が原因で起こる腰痛で、ほとんどがこのタイプの腰痛です。

姿勢が悪い、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいるなどで、筋肉に持続的に負担がかかって引き起こされます。

腰周りの筋肉の硬さや体幹・下肢の柔軟性の低さなども影響を受けます。

筋性痛の特徴は、朝起きた時に痛みが強く、日常生活で動いていく中で徐々に痛みがやわらぐ特徴があります。

これは起きてすぐの時間が、一番身体が硬い時間(寝ていると身体の動きが少ないから硬くなる)だからです。

【対処法】

筋肉を温めたり、ストレッチで柔軟性を高めましょう。

重たい物を持った瞬間に痛くなったケースは筋損傷の可能性があります。

この場合は鋭い痛みが特徴で、2週間程あまり動けない場合があります。

この様な時は軽くマッサージをして筋肉の張りをとってあげるようにしましょう。

まとめ

ぎっくり腰とは言っても、原因は色々とあり、原因に沿った対処法をしなければなりません。

痛みの出方である程度の原因は推測できますが、心配なら整形外科を受診しましょう。

急性期の痛みは炎症があるため、その炎症が改善しない事には痛みは取れません。

炎症が長引かないように、腰痛の原因を特定し負担をかけないように生活する事が大切です。

腰痛治療の基本は、「過度に安静にしない」「痛みの無理ない範囲で動く」です。

まだ少し痛いからと過度に安静をすると結果的に痛みが取れる時期が遅くなる事も知っておきましょう。

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