実は慢性的な睡眠不足は太る原因になると言われています。
以前に比べて現代では睡眠時間が減り続けている傾向にあり、この睡眠不足がメタボの一因になっている事も多いようです。
睡眠不足が続くとストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増えて、これが太る原因になるようです。
では、理想的な睡眠時間とはどれくらいでしょうか?
睡眠不足が太る原因になる理由と理想的な睡眠時間について解説します。
必要な睡眠時間とは
近年では昔に比べて睡眠時間が減り続けている傾向にあるようです。
およそ100年前の1910年代の平均睡眠時間は9時間だったのですが、最近の働く世代(30~60代)の約30%が6時間未満だそうです。
パソコンやスマホの普及によるブルーライトの影響や夜勤などのシフト変動制の働き方などが睡眠不足の原因とも言われています。
ついついスマホでゲームやYoutubeにハマってしまい、気づけば深夜を回っていたなんて経験は誰にでもあると思います。
理想的な睡眠時間とは何時間なのでしょうか?
集団調査の結果では、体重が増えるかどうかを分ける睡眠時間は「7時間」だという結果が出ているそうです。
平均5~6時間睡眠の人と7時間以上睡眠を取っている人とでは、体重増加のリスクが50%も増えるという結果が出ているそうです。
50%ってすごくないですか?
睡眠時間が減った人の半分は太りやすくなってしまうという事ですよ。
体重を気にされている方は睡眠もしっかりとった方が良いという根拠になりますね。
睡眠不足が太る原因になる理由
睡眠時間が減るとなんで太りやすくなるのでしょうか?
これは冒頭でも言ったように、「コルチゾール」です。
睡眠不足は身体的にも心理的にも強いストレスを引き起こして、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増えてしまいます。
一晩睡眠不足になるだけでも、コルチゾールの値は100%以上増えるそうで、翌日の夜になっても40%ほどコルチゾール値は高いままになっているそうです。
コルチゾールの分泌が増えてしまうと太る原因になる理由は
→ストレス太りって本当にあるの?ストレス太りの対処法は?
で詳しく説明していますので、よかったら参照してください。
簡単に説明するとストレスがかかると「闘争・逃走反応」が引き起こされて、動くために身体が糖質を準備します。
この糖質を使わずにいるとインスリンの分泌量が増えてしまい、結果的に太ってしまうという事です。
また、健康的な人が睡眠時間を4時間に制限したら、一晩だけでインスリン感受性が約40%低下したようです。
インスリン感受性が低下するという事は、インスリンが効きにくくなったという事で、その結果はインスリンの分泌量が増える事に繋がります。
インスリンの分泌量が増えると脂肪を蓄えようとする働きが強まるので太りやすくなってしまうという事になります。
また、睡眠不足は食欲を調整するホルモンであるレプチン(満腹ホルモン)とグレリン(食欲増進ホルモン)の分泌量にも影響を及ぼす場合があります。
睡眠時間が減る事でレプチンが減り、グレリンが増えます。
満腹を感じにくく、食欲が抑えにくくなるという事です。
こうなってしまっては食べる量も増えてしまうので、さらに太りやすくなってしまいます。
ただ、単純に睡眠不足が太る原因になるというわけではなく、あくまで睡眠不足によりストレスが強くなる事が太る原因になんです。
ストレスホルモンの活性化によって食欲にも影響を及ぼしてしまうという事になります。
短時間の睡眠であっても睡眠の質が良くストレスを感じなければ、食欲に関するホルモンには影響を受けません。
ショートスリーパーの人なんかは短時間の睡眠でもストレスとして感じないのかもしれませんね。
まぁ、とにもかくにも太りたくないと思っている人は日頃の睡眠時間にも注意をしておいた方が良さそうですね。
それでは最後に今回の内容をまとめていきましょう。
まとめ
睡眠時間が短くなると肉体的にも精神的にもストレスが溜まり、それが太る原因になっています。
理想的な睡眠時間は7時間でしたね。
睡眠時間が短いと50%体重増加のリスクが高まる事やインスリン感受性減少してしまう事、食欲に関係するホルモンの分泌量が増えて空腹を感じやすくなる事といった様々な研究報告があり、睡眠不足が太る原因になることが近年分かってきています。
しかし、あくまで睡眠不足によってストレスを強く感じることが問題であって、ストレスがほとんどない状態では太る原因になりにくい事も抑えておきたいポイントですね。
何かと忙しい現代社会においても出来るだけ睡眠時間を6~7時間ほど確保しておきたいですね。
それでは今回の内容は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。