google-site-verification=9Hq2345ryA3DRfXLh3W_WLqNp07yS2W8gHjgM458DFY

痛み・怪我

圧迫骨折とはどんな骨折?治療法と安静期間の過ごし方

圧迫骨折は背骨の骨折です。

高齢者に多い骨折なのですが、家族や知り合いなどに圧迫骨折経験者はおられませんか?

日本は高齢化社会なので、年々圧迫骨折になっている人の割合は増加しているかもしれません。

意外と圧迫骨折を経験された方は多いんですよ。

今回は、高齢者に多い圧迫骨折とはどんな骨折なのか、また治療法はどんなものがあるのかについてまとめています。

圧迫骨折とは?

圧迫骨折とは背骨である、脊椎の椎体部分がつぶれたように変形する骨折です。

受傷するきっかけは、転倒や尻もちなど明らかな外傷による骨折と自分でも気づかないうちに発症する場合との2パターンあります。

自分でも気づかないうちに骨折してしまっているケースに関しては、骨がもろくなってしまう「骨粗しょう症」との関連性が高く、くしゃみや物を持ちあげたなど普段何気なく行っている動作を反復する事が少しずつストレスとなり、圧迫骨折を発症してしまうようです。

痛みの出方には特徴があり、寝返りや起き上がり、立ち上がりなどの体動時に激しい痛みがあり、一度立ってしまうと痛みはあまりありません。

立ち上がる時に痛いが、一度立ってしまって歩く分には痛みは大丈夫。」と言った方は要注意です。

圧迫骨折の診断はレントゲンやCT、MRIなどの画像検査で可能です。

先ほどのような訴えがあり、背中をトントン叩くと痛みがある(叩打痛)などの所見があるとお医者さんも圧迫骨折を疑って画像検査をするようです。

発症部位は胸椎と腰椎の移行部に多く、次に中位胸椎レベル(第7~8胸椎)、次いで腰椎の順に多いとされています。

胸椎と腰椎の移行部は脊柱のカーブが変わる所になるので、その部分にストレスがかかりやすいようです。

圧迫骨折は男性では70歳代以降から増え、女性では50歳代から発症するケースもあり、女性に多く発症する骨折になります。

やはり骨粗しょう症と関連性のある骨折であるため、骨粗しょう症になりやすい女性の方が圧迫骨折になるリスクも高いようですね。

次の項で骨粗しょう症について触れていきますので、特に女性の方は知っておきましょう。

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症とは骨量が低下して、骨密度が少なくなった状態です。

簡単に言うと骨がもろくなったために、ちょっとした事で骨折が起こりやすい状態です。

骨密度が70%以下になると、骨強度は半分になると言われています。

骨密度を測る機会があるのなら一度確認してみても良いかもしれません。

特に高齢の女性に多く、閉経後に女性ホルモンが減少する事とも関連性があります。

骨粗しょう症の治療は薬や注射で行えます。

気になる方は整形外科などで相談してみましょう。

自分で行える予防方法としては、食事と運動習慣が重要です。

食事では特にカルシウムの摂取を意識し、運動ではウォーキングなどの運動が効果的です。

骨にストレスのかけすぎはよくありませんが、ある程度のストレスがないと骨は弱くなるものです。

骨粗しょう症予防のために適度な負荷をかける、そのために運動は大事ですよ。

それでは、圧迫骨折の話に戻します。

次は圧迫骨折の一般的な治療法をみていきましょう。

圧迫骨折の治療法

圧迫骨折の治療法は基本的に安静です。

当たり前の話に思えますが、この安静がなかなか難しいのです。

もちろん痛みが強い時期は動くと痛いので、安静にしているのですが、徐々に痛みが取れてくると安静が守れません。

手や足の骨折を思い浮かべてもらうと分かると思いますが、骨折すると何をしますか?

そうです。

一般的な骨折の治療はギプスで固定しますよね?

骨折の治療には、骨折した部分が動かないようにしっかり固定する事が必要なんですが、背骨の部分をどうやって固定しましょうか?

背骨を動かないように固定するのはほとんど無理なんです。

一応、体幹部分をギプス固定する方法もありますが、あまりしている所はみかけません。

通常はコルセットを装着してもらう事で背骨の動きをある程度制限する事になります。

しかし、コルセットを装着したからと言って、骨折部分に負担がかからないかと言うと、そうではありません。

背骨の中で、圧迫骨折でつぶれる椎体と言う部分は上半身の体重を受ける土台のようなものです。

いくらコルセットをしたからといっても、一度起き上がってしまうと自分の体重分の負荷が背骨にはかかってしまいます。

つまり、背骨の安静のためにはコルセットで前後左右の動きを止めつつ、背骨に体重がかからない寝た姿勢でなければならないという事です。

しかし、トイレや食事など生きていく上で必ず行う最低限の動作があるわけで、ずっと寝ているというわけにはいかない所が、圧迫骨折の安静の難しさです。

さて、この安静期間どういう生活を送りますか?

同居の家族でもいれば、食事の準備や洗濯などの家事や炊事を任せて安静にできる人もいるでしょうが、みんながどういうわけにもいきません。

人によっては家族の支援が難しい一人暮らしの人もいるでしょう。

入院する事も一つの選択肢ではありますが、入院するのは嫌と言う人もいるでしょう。

そういう人は安静にしなくてはいけなくても、安静にしていては生活が成り立たないんですね。

このように生活の中でやらなければならない事があれば、痛みが軽くなってきたら動きますよね?

でも、痛みが軽くなったからと言って動き過ぎるのは骨折部に負担がかかりすぎてしまい、結果的に骨の状態が良くなるまでに時間がかかってしまう事に繋がってしまいます。

骨折の治癒には3カ月以上かかる場合が多いのですが、痛みが軽くなって動けるようになる目安は1カ月程度です。

約2カ月間は痛みが軽くなり動けるのですが、骨の状態がまだ良くなっていないのであまり無理をしてはいけない時期なんです。

症状があれば、その痛みが自制として働くのですが、痛みがなくなってくると「治った」と勘違いして、無理をしてしまう(本人は無自覚で)。

そのため、骨折部分がいつまで経っても良くならないという事も起きます。

このように骨がいつまでも良くならずに不安定な状態のままとなる場合は、手術による治療も検討されます。

出来るだけ手術になる事は避けたいでしょうから、やはり普段の生活動作で背骨の負担となる動作を行わないように徹底しなければなりません。

それともう一つ注意点が。

圧迫骨折になる人の大半は高齢者です。

圧迫骨折が治るまでの約3カ月間、安静にしていればどうなりますか?

全身の筋力弱くなり、体力面も低下してしまう事は容易に想像つきます。

せっかく骨折が治っても、次は身体の機能の衰えで寝たきりのようになってしまうリスクがあります。

適量というのが難しくはありますが、痛みが軽くなる1カ月後くらいからは徐々に起きている時間を増やしたり、歩いたりといったリハビリ活動を開始しつつ、骨折部に最も負担がかかる「前かがみ動作」など気をつけながら動かなければなりません。

それでは最後にまとめをして終わりましょう。

まとめ

圧迫骨折は背骨の椎体という部分がつぶれて変形してしまう骨折です。

高齢の女性に多くみられ、起きあがりや立ち上がる時に強い痛みがあり、一度立ってしまえば痛みはあまりないといった痛みの出方の特徴があります。

基本的な治療法はコルセットを装着してからの「安静」になりますが、生活を送る上で完全な安静は難しいため、痛みが強い時期は極力安静に努めつつ、痛みが軽くなったら骨折部に負担がかかる動作(前かがみ)に注意しながら、運動やリハビリを行う事になります。

骨の強度が戻らず不安定な状態のままとなってしまうと手術療法が必要になるかもしれませんので、無理をし過ぎないように注意しましょう。

圧迫骨折でやってはいけないことと生活動作の注意点

圧迫骨折って知ってますか?

背骨の骨の骨折で高齢者に多くみられる骨折です。

この圧迫骨折、最初は身動きするのも辛く、特に起き上がりや立ち上がる時の動作で痛みが強くでます。

手や足の骨折であればギプスで固定するイメージがあると思いますが、背骨の固定は難しいため、圧迫骨折は管理が難しい骨折になります。

今回は、圧迫骨折で気をつけるべき「やってはいけない事」についてまとめました。

圧迫骨折とは

圧迫骨折とは、脊椎の前方の椎体(椎骨)という部分が潰れる骨折の事を指します。

骨粗しょう症などで骨がもろくなった高齢者に多く発症しやすい骨折ですが、交通事故などの強い外力が加わってしまった場合には若年層も受傷する可能性がある骨折になります。

受傷するきっかけは、尻もちなどの転倒によるものが多いですが、骨粗しょう症により骨がもろくなってしまっている人は、「重たい物を持ちあげた」「中腰姿勢で長い時間作業した」などでも起こりますし、高齢者においては特にきっかけはなく腰が痛くなったので受診したら圧迫骨折だったなんて言う人も意外と多いんです。

特にきっかけがない人は、自分の体重を支えるだけの骨の強度がなくなってしまっていたという事なので、それだけ骨がもろくなっているという事になります。

姿勢の影響もあり、円背姿勢は圧迫骨折のリスクの一つと言えるでしょう。

椎体は脊椎の前側にありますので、円背で前かがみ姿勢になるという事は、この椎体部分にかかる圧が大きくなっているという事です。

また、一度圧迫骨折をしてしまった人は別の椎体の圧迫骨折を起こすリスクが高くなります。

圧迫骨折は椎体部分がつぶれる骨折ですが、一度つぶれた椎体は元には戻りません。

つぶれたままの形で骨の強度が戻るというか状態が落ち着く事が骨がくっついたという事になります。

もちろん椎体はつぶれたままですので、骨の形状的には円背姿勢になりやすくなってしまっています。

ただでさえ円背姿勢は圧迫骨折のリスクなのに、さらに円背姿勢となりやすくなるために圧迫骨折を何回も繰り返してしまう人も多いのです。

圧迫骨折を受傷してしまったら何をしてはいけないのでしょうか?

次の項目では圧迫骨折でやってはいけない事について触れていきます。

やってはいけない事

圧迫骨折でやってはいけない事は至ってシンプルです。

「身体が前にかがむ動作」をやってはいけません。

理由は簡単、前にかがむとつぶれた椎体部分にさらにつぶれる力が発生してしまうからです。

たったのこれだけの事なのですが、前にかがむ動作をしないというのは意外と難しいのです。

少し具体例を出してみましょう。

椅子から立ち上がる動作をしてみて下さい。

立ち上がろうとした瞬間、身体が少し前に倒れませんでしたか?

人は立ち上がる時に、身体を前に倒して重心を前に移動させてから立ち上がるようにできています。

また、反対に椅子などに座る動作も身体が前かがみになります。

身体を前にかがめずに立ち座りをするのは難しいのです。

しかも若い人ならまだ何とかできそうですが、一番受傷しやすい年代は骨粗しょう症などで骨がもろくなってしまった高齢者です。

脚や体幹の筋力が弱っているために、前かがみをしないで立ち上がるのは一苦労です。

立ち上がる動作は安静にしていても一日の中で何回かは必ず必要になります。

どんなに安静にしていても、トイレには行きますよね?

トイレに行く時に立ち上がる→便座に座る→便座から立ち上がる→ベッドに戻ってきて座る。

これだけでも4回ほど身体が前にかがむ動作が入っています。

では圧迫骨折をしてしまうと立ち上がる事すらできないのかというとそういうわけではありません。

何とか工夫して前かがみにならないように立ち上がりましょう。

よく指導する方法としては、身体を直立に保つように意識してもらいながら、座面を両手で押してから立ち上がる方法です。

座面を押す手の位置は自分の身体の横か後ろに手をつくと、身体が前かがみになりにくく立ち上がれます。

それともう一つやってはいけないのは「身体を捻る」動作です。

身体を捻る動作もつぶれた椎体の部分にストレスが加わってしまうので、極力避けた方が良い動きです。

身体を前かがみにする動作よりは注意しやすく、生活動作の中でも身体を絶対に捻らないと出来ない動作はほとんどありません。

寝がえりをする場面で少し気をつけていれば、身体を捻る動作に関しては大丈夫だと思います。

寝がえりの時は身体を捻らないように両肩の位置と骨盤の位置とが前後にずれないように意識して行ってください。

イメージは「丸太のように」転がりましょう。

ここまでは主に動きについて触れてきました。

最後に、一番注意して欲しい事があります。

それは「前かがみや捻り動作をいつまでしないように注意するか」です。

圧迫骨折を受傷した直後は痛みが強いし、その動作を行ったら痛みが出るので、安静にしてくれますが、徐々に痛みが取れてくると動きが雑になってしまう人がほとんどです。

経験上、個人差はありますが3~4週間も経過するとだいぶ痛みは楽になって動きやすくなる人が多いです。

そうなると前かがみの動作をやってもあまり痛くないので、普通に立ち上がる動作をするようになってきます。

この時期はまだ骨の強度が元に戻っておらず、まだ骨の状態は不安定な時期なんです。

その時期に痛みだけは先に良くなるので、普通の立ち上がり動作に戻してしまうと、骨がまだ不安定な時期にストレスをかける事になってしまいます。

結果的に骨の治りが悪くなったり、最悪の場合は偽関節(ぎかんせつ)といって骨がくっつかない不安定な状態のままになってしまいます。

では、いつまで前かがみに気をつけた生活を送らないといけないのか。

これも個人差が大きいのでハッキリとは申し上げにくいのですが、一つの目安として3カ月くらいを考えておきましょう。

骨の状態に関してはレントゲンやMRIなどの検査が必要になりますので、いつまで気をつけなければいけないかは掛かっているお医者さんに相談した方が良いでしょう。

偽関節になってしまうと手術をしなければならない事もありますので、そうならないためにも安静期間をきちんと過ごしましょう。

それでは最後に今回の内容をまとめていきます。

まとめ

圧迫骨折は背骨の中の前側にある椎体という部分がつぶれてしまう骨折です。

この骨折は骨粗しょう症などで骨がもろくなってしまった高齢者に多く発生します。

つぶれている椎体部分に負担をかけないようにするために、やってはいけない動作は「身体を前かがみにする」と「身体を捻る」動作です。

また、痛みが落ち着いてきても骨の状態が良くなるまでには3カ月くらいかかる事が多いので、痛みが軽減してもしばらくは前かがみ動作の注意は続けなければなりません。

つぶれた骨にストレスをかけ過ぎると最悪の場合「偽関節」という骨がくっつかない状態になり手術が必要になる場合もあります。

胸郭出口症候群のテスト別ストレッチ方法

胸郭出口症候群には神経を絞扼(こうやく)してしまうポイントが3つあって、その中のどこが原因で起こっているのかを把握する事が重要です。

この3つのポイントのどこが原因かを探る方法は、いくつか徒手的なテストがあります。

今回は胸郭出口症候群の原因部位を探るためのテスト方法と部位別のストレッチ方法の一例をご紹介していきます。

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群とは手のしびれや脱力感、その他にも頭痛や自律神経の障害などを引き起こす疾患です。

この疾患は頸椎(首の骨)から出てきた腕の神経が、首の筋肉や鎖骨などの間を通って腕まで行くまでの道のりの途中の通り道が狭くなってしまい、神経がストレスを受けてしまう事で起こります。

詳しくはコチラ
胸郭出口症候群とは?症状と原因を分かりやすく解説します。 (karada-reset.com)

この胸郭出口症候群は3つの場所で神経が絞扼されやすいとされており、斜角間隙、肋鎖間隙、小胸筋下間隙の3つのポイントで神経が絞扼されてしまいます。

胸郭出口症候群はこの3つのポイントのどこが原因で起こっているのかを特定して対処しなければならないのですが、この特定が専門的な知識がないと難しいでしょう。

次の項でどの部位で起きているのかを調べるテストの中で、あまり知識がなくても出来そうなテストを紹介していきます。

胸郭出口症候群の部位別テスト

斜角間隙

・Morley(モーリー)テスト

斜角筋部分を圧迫して、痛みや上肢への放散痛が出ると陽性(疑わしい)。

斜角筋は鎖骨上窩(さこつじょうか)という鎖骨の上側にあるくぼみ部分を押すと圧迫できます。

肋鎖間隙

・Eden(エデン)テスト

これは誰かに橈骨動脈(とうこつどうみゃく)を確認してもらわないと出来ないテストです。

橈骨動脈とは脈拍を取る時の一般的な場所で、小中学生の時くらいに保健の授業かなにかで習う場所です。

手首の親指側を人差し指~薬指の3本で軽く押さえて脈を測るってしなかったですか?

アレです。

Edenテストは検査する人が橈骨動脈を押さえて、手を後ろに引っ張った状態での脈拍を確認するテストになります。

この時の姿勢は座って姿勢を伸ばしてから行いましょう。

後ろに引っ張った時に軽く下側に牽引するとさらに肋鎖間隙にかかるストレスを強める事が出来るので、分かりやすくなります。

普通の時の脈の状態と、後ろに引っ張った時の脈の状態とを比べて、脈の拍動が弱くなっていると陽性という事になります。

小胸筋下間隙

・Roos(ルース)テスト

両手を横から肩に水平の高さまで挙げて、手のひらを前側に向け肘を曲げます。

この状態を保ちながら、3分間指をグーパーし続けます。

3分間しても大丈夫であれば陰性(問題ない)。

上肢のしびれや脱力感が出現して3分間行う事が出来なければ陽性となります。

どのテストも陽性だと胸郭出口症候群が疑わしいと言えるテストになっています。

これらのテストで不調の原因の目星がついたところで、次はそれらを治すためのストレッチ方法をご紹介していきます。

胸郭出口症候群のストレッチ

斜角間隙

斜角間隙は前斜角筋と中斜角筋、第一肋骨で作られるトンネル部分で神経の絞扼が起こってしまっているという事です。

斜角筋は頸椎から第一肋骨に付着する筋肉で、首を前に倒す動作や横に倒す動作を行う筋肉です。

肋骨を引き上げる作用もあり、呼吸補助筋としての機能もあります。

呼吸が浅いと、呼吸補助筋である斜角筋の緊張も高まっている場合がありますので、深呼吸なんかも斜角筋の緊張をやわらげる一つの手段となります。

それでは斜角筋のストレッチ方法をご説明します。

右側の斜角筋をストレッチするという設定で説明していきます。

まずは、左側の手で右側の鎖骨や肩に手を置きます。

この置いた手はストレッチした時に第一肋骨が挙がってこないように抑える役目をします。

次に天井をみるように首を上向きに反らして、伸ばしたい側と反対方向に(右の斜角筋を伸ばす場合は左側に)首を倒します。

これだけでも良いのですが、そこからさらに少し左側を向くように頭を回すとよりストレッチ効果が上がります。

肋鎖間隙

肋鎖間隙は鎖骨と第一肋骨の隙間です。

鎖骨と第一肋骨をつなぐ組織は、「前胸鎖靭帯」「肋鎖靭帯」「鎖骨下筋」になります。

これらの組織のストレッチと鎖骨の動きを改善させたいわけです。

鎖骨と第一肋骨の間はストレッチというよりは、指でマッサージして靭帯や筋肉をほぐしましょう。

やり方は簡単で、鎖骨の一番内側の下側に指を当て左右にずらすようにマッサージしながら、少しずつ鎖骨の内側から外側にずらしていきます。

これで先ほど挙げた靭帯や筋肉のマッサージがある程度できます。

また、鎖骨の動きも重要なんですが、鎖骨の動きは小さいので一般の方には少し分かりづらいかもしれません。

鎖骨と胸の真ん中にある胸骨との関節である、胸鎖関節部分の鎖骨側を軽く押して動かしたり、鎖骨の下側から押し上げるように動かすのも良い運動になります。

第一肋骨の動きには、先ほどの斜角筋のストレッチも有効です。

斜角筋が硬くなると第一肋骨は引き上げられてしまうので、鎖骨と第一肋骨との隙間は狭くなってしまいます。

肋鎖間隙が原因となっている場合は、鎖骨周囲のマッサージや斜角筋のストレッチが有効になります。

小胸筋下間隙

小胸筋下間隙は文字通りに小胸筋のストレッチが必要です。

小胸筋は胸の前側の筋肉で烏口突起という部分か第3~5の肋骨に付着している筋肉です。

ストレッチ方法は伸ばす側の腕を横側から肩を90°挙げ、肘も90°曲げます。

その手を壁際で引っ掛けるように当てて固定し、身体の向きを変えるように捻ります。

この動きだけで小胸筋のストレッチは可能です。

それ以外にも、脇の位置から少し内側に小胸筋がありますので直接マッサージなどをするのも有効です。

各部位におけるストレッチやマッサージ方法の一例をご紹介しました。

参考にして頂ければと思います。

まとめ

胸郭出口症候群の原因には3つのポイントがあり、そのポイントごとに必要なストレッチやマッサージの部位が異なります。

まずは原因となっている部位を見極める事。

今回紹介したテストで疑わしい場所を把握して、その部位に対してのストレッチやマッサージを行いましょう。

それでもなかなか改善しないようであれば、姿勢の問題や他の部位との兼ね合いなどもう少し複合的に診る必要があるかもしれません。

胸郭出口症候群とは?症状と原因を分かりやすく解説します。

胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)って聞いたことありますか?

腕のしびれや脱力感、それ以外にも頭痛や倦怠感(けんたいかん)など様々な症状を引き起こす可能性がある疾患なんです。

今回は不定愁訴にも近い症状を引き起こす可能性があるこの疾患の特徴について解説していきます。

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群とは、首から出た神経群に対して何らかの原因で牽引や圧迫という負担がかかる事で、上肢のしびれや脱力感などの様々な症状が出現する疾患です。

ちなみに学術的な定義は、「腕神経叢(わんしんけいそう)が胸郭出口において圧迫あるいは牽引的刺激要素により神経過敏状態となり、頚・肩・腕の痛みを引きおこした疾患群である」とされているようです。

首からは腕や手先の神経が出ており、頸椎の5番目~胸椎の1番目の間から出ている神経がこれに当たります。

腕神経叢とは、この腕や手先に行く神経が首から出た後に神経の束を作り、それぞれの神経になっていく部分の事をいいます。

この腕神経叢が走行するルートのうちで牽引や圧迫を受けやすい部位が3か所あります。

それぞれ斜角間隙(しゃかくかんげき)、肋鎖間隙(ろくさかんげき)、小胸筋下間隙(しょうきょうきんかかんげき)と呼ばれています。

胸郭出口症候群の名前の通り、胸郭(鎖骨や肋骨を含めた総称)の腕神経叢の出口が狭くなり神経系の様々な症状が出る症候群という事です。

各間隙についてもう少し詳しく説明します。

斜角間隙
前側が前斜角筋、後ろ側が中斜角筋、下側が第一肋骨で構成された三角形の形をした隙間に腕神経叢と鎖骨下動脈が通ります。

肋鎖間隙
上側が鎖骨と鎖骨下筋、下側は第一肋骨、内側は肋鎖靭帯で出来たもので腕神経叢と鎖骨下動脈・静脈が通ります。

小胸筋下間隙
小胸筋と烏口鎖骨靭帯の間を腕神経叢が通る、線維性のトンネルです。
この部分から腕神経叢と鎖骨下動脈・静脈は下降していきますが、腕を挙げるとこの部分が支点となって走行する向きが変わるため、引き伸ばされるストレスが大きくなります。

解剖学的な用語が多くて分かりにくいかもしれませんが、首の筋肉と鎖骨、肋骨や肩の前側付近で神経を刺激しやすいポイントがあるくらいの理解で良いと思います。

胸郭出口症候群の症状は?

胸郭出口症候群の症状は本当に様々あります。

代表的な症状は、上肢のしびれや脱力感になるでしょう。

このほかにも自律神経の障害を引き起こして、手指の冷感や浮腫などの血管障害や、頭痛や肩こり、全身倦怠感など首や腕の症状だけでなく、不定愁訴のように全身症状なんかもあるんです。

なかなか厄介なやつですね。

症状は一般的には午前中より午後にひどくなりやすい特徴があると言われていますが、症状の出方に関しては個人差が大きいと思います。

その人の一日の生活リズムや動作によって変わってくるはずなので、あくまで参考程度にしておきましょう。

では、次に胸郭出口症候群の原因となるものはなんなのかをみていきます。

原因が違う2タイプ

胸郭出口症候群の原因は不良姿勢によるものが大きいと思います。

とは言っても、胸郭出口症候群には2つのタイプがある事を知っておかなければなりません。

この2つは圧迫型と牽引型とに分かれており、それによって悪化する姿勢の特徴が変わります。

圧迫型はいかり肩と言われる姿勢でなりやすく、牽引型はなで肩の人がなりやすいという事を知っておきましょう。

圧迫型(いかり肩タイプ) 

筋肉質で男性に多いと言われています。(男:女=2:1)

平均年齢は比較的に高く、中高年の力仕事をしている人がなりやすい特徴があります。

また、重量物を上に持ちあげたり手を上に挙げて作業する仕事をしている時に症状が出やすいなどの特徴もあります。

牽引型(なで肩タイプ)

痩せ型の若い女性に多い。(男:女=1:5~7)

猫背のように背中が曲がり頭の位置が前方に突出している姿勢が特徴です。

肩甲骨周りの筋肉も弱いため肩甲骨や鎖骨の安定性が悪く、肩甲骨や鎖骨の位置が下がっているために首が長く見える人がなりやすいです。

ちなみに胸郭出口症候群は牽引型が80%程度と言われていますので、圧倒的に女性に多い疾患になります。

治療法

治療法はタイプ別に対応が変わりますが、不良姿勢や動作を改善させる事が目標になります。

まずは自分のタイプを見極める事が重要です。

圧迫型では手を上に挙げる動作が多いと症状が出やすく、牽引型では荷物を下げるなど下方向へ腕が引っ張られるストレスで症状が出現しやすいはずです。

どの動作で症状が引き起こされるかを

圧迫型では首から肩甲骨周りの筋肉の硬さを改善させて鎖骨や肋骨周りの柔軟性が必要になりますし、牽引型では猫背姿勢を改善させたり、鎖骨や胸まわりの硬くなっている筋肉の柔軟性を改善する必要があります。

まとめ

胸郭出口症候群は首から出た神経が圧迫もしくは牽引される事で引き起こされる疾患群になります。

症状は上肢のしびれや脱力感の他にも自律神経の異常を引き起こした末梢循環障害(冷感や浮腫など)や全身倦怠感、頭痛など人それぞれで違うために症状だけでは胸郭出口症候群かどうか分かりにくいです。

胸郭出口症候群は斜角筋間隙、肋鎖間隙、小胸筋下間隙の3つのポイントで絞扼されやすいです。

圧迫型と牽引型で治療の考え方は変わりますが、姿勢や首から肩甲骨周りの柔軟性の改善が必要です。

手の甲のしびれる原因は橈骨神経?障害されやすい部位はどこ?

手の甲にしびれがある場合は橈骨(とうこつ)神経の障害が考えられます。

橈骨神経の障害ではその他に手首や指を伸ばす力が弱くなってしまう事もあります。

骨折の後遺症としても起こり得るのですが、人間の構造上で橈骨神経が圧迫を受けやすい部位があります。

今回は橈骨神経の障害を起こしやすい部位と症状についてまとめていきます。

手の甲がしびれる原因

手の感覚は3つの神経で支配されており、その中の橈骨神経が手の甲部分の大半の感覚を担当しています。

ちなみに、その他の神経は正中(せいちゅう)神経と尺骨(しゃっこつ)神経で、それぞれ親指~薬指半分と薬指と小指の感覚に分けられます。

今回取り上げる橈骨神経は、二の腕である上腕後面や肘の外側から手の甲にかけての感覚や肘を伸ばしたり、指を伸ばしたりといった運動を支配している神経です。

この橈骨神経が圧迫される事で手の甲のしびれが起きてしまうというわけですね。

ちなみに橈骨神経の運動麻痺の代表例は「下垂手(かすいしゅ)」と呼ばれるもので、手首から先が上にあがらずにダラリと垂れ下がった状態となります。

「うらめしやー。」と幽霊の真似をするような手です。

「サタデーナイト症候群」や「ハネムーン麻痺」って聞いた事ありますか?

土曜日の夜や新婚旅行で男女が一緒に寝るときに腕枕をしてあげると、頭の重みで橈骨神経が通っている上腕の後ろ側を圧迫してしまう事で、橈骨神経麻痺が起こります。

朝起きたら手首から先が上がらなくなってしまい焦る事になります。

みなさんも寝るときには気をつけて下さい。

橈骨神経の通り道

橈骨神経の通り道は、他の腕の神経たちと一緒に首から出て鎖骨の後ろを通り脇の方に向かいます。

その後に橈骨神経に分かれて、二の腕部分(上腕の後ろ側)に周って肘の外側を通り、その先の前腕部分で筋肉の間を通って手の甲に到達します。

この通り道の中で橈骨神経が圧迫されやすい部位は2か所あります。

上腕の後ろ側にある橈骨神経溝という二の腕の真ん中部分と肘の外側にある回外筋(かいがいきん)という筋肉の部分です。

このうち上腕の後ろ側部分で圧迫されると手の甲のしびれが出現します。

回外筋部分では筋肉の間を橈骨神経が貫くように通っていますが、この中に入る前に感覚の神経は枝分かれしているので、基本的にはしびれなどの感覚障害はなく運動の障害だけが起こるのが特徴です。

治療法

治療法と言うほどでもありませんが、二の腕部分の持続的な圧迫が原因で出現した症状は数日もすれば治ると言われています。

特に心配はいりませんが、数日しても治らない場合は首からの影響も考えられるため、整形外科を受診した方が良いでしょう。

しびれはありませんが、手首を反らすや指を伸ばす動きがしづらい場合は回外筋部分での圧迫が考えられます。

回外筋部分での圧迫に対しては、なぜ回外筋が硬くなってしまったのかという所を考えないといけません。

まず、回外筋が硬くなる一番の要因は「使い過ぎ」でしょう。

仕事などでよく指や腕を使う人は、それによって回外筋が硬くなりやすく、特にドライバーでネジを締める作業は、回外筋をよく使う作業になります。

ちなみに回外とは手のひらを表に向ける動きの事で、反対に手のひらを裏返す動きは回内という運動になります。

また、回外筋以外にも同じように回外の動きを行う上腕二頭筋(ちからこぶの筋肉)が硬くなっていたり、筋力が弱い場合も回外筋にかかる負担が大きくなります。

その他にも回内の動きが悪い事も考えられます。

回内の動きが悪いという事は、手のひらを裏返す動きが悪いという事。

手のひらを裏返しにできない人はいないとは思いますが、きちんと肘から先の動きでできているでしょうか?

回内の動きに制限がある人は、肘を外側に動かすようにして動きの制限を代償します。

純粋な回内の動きであれば、肘の位置を動かさずに手のひらを裏返して親指の位置が小指の位置と比べ水平もしくは小指よりも下の方まで動かせていれば動きは十分にあると言って良いでしょう。

このように回外筋が硬くなる要因には使い過ぎがあり、手のひらを裏返す動きが悪かったり、上腕二頭筋などの筋力が弱いと起こりやすいのです。

前腕の筋肉が硬くなっていないかマッサージやストレッチをして対処していく必要があります。

まとめ

手の甲のしびれの原因は橈骨神経の障害が考えられます。

橈骨神経は二の腕部分と肘の外側で少し手首側にある回外筋という部分で障害を起こしやすいです。

しびれ自体は二の腕部分での圧迫で起きますが、回外筋の部分ではしびれは起きません。

二の腕部分を長時間圧迫した記憶がないようであれば首からの問題かもしれません。

しびれはありませんが、橈骨神経の障害では手首や指を伸ばす筋肉の力が弱くなります。

回内の動きが十分にあるかと上腕二頭筋や回外筋の硬さはないかを確認し、必要であればマッサージやストレッチで対処しましょう。